控えめな甘みと奥深いこくのガトーショコラ 埼玉・川越の「川越メル珈琲」 2種類のチョコレートをミックスし、試行錯誤の上に完成させた自家製スイーツ 「深いりのコーヒーに合わせて、ゆっくり味わって」
2026/03/09/07:52
観光客でにぎわう川越市北部の市街地も、一つ道を入ると市民の生活空間が広がる。「川越メル珈琲」は市役所や小学校に近い、そんな一画にある。
マスターの白橋鐘道さん(59)は大阪府出身。喫茶店を開くために場所を求め、腰を据えたのが川越だった。「川越には京都のように古い伝統が残っており、市民がまちに愛着を持っている」と白橋さん。美容室だった2階建ての家屋を改装し、妻めぐみさん(57)と共に2018年に開業した。
定番商品の一つ「ガトーショコラ」(600円)は2種類のチョコレートをミックスし、試行錯誤の上に完成させた自家製スイーツだ。扇形柱の側面にフォークを入れ、口の中へ運ぶ。控え目な甘みと、ほろ苦さを伴った奥深いこくが広がる。「深いりのコーヒーに合わせて、ゆっくり味わってほしい」。めぐみさんはこう勧める。桜の季節の限定として「さくらモンブラン」(700円)も扱う。さわやかな桜餡(あん)のクリームや米粉のスポンジの調和が春を演出する。
店内には書道家でもある白橋さんの書の作品や、めぐみさんが描いた俳画が飾られている。琵琶の演奏会や演劇なども開催する。白橋さんは「喫茶店は楽しいものを求めて人が集まる場所。面白いことをつくっていきたい」と話す。
【メモ】川越メル珈琲 川越市宮下町1の4の21(電話080・3577・1421)。営業時間は平日が正午~午後5時、土日祝日は午前9時~午後5時。定休日は木、金曜日。西武新宿線本川越駅から徒歩約20分。









