愛した妻死亡…夫に懲役15年求刑 妻が持っていたバール、取り上げ殴って頭蓋内損傷させたか「直接謝りたいです」 弁護士「妻からの暴言暴力に10年以上耐えたが、限界を迎えた」
2011年に所沢市のアパート内で妻を殺害し、遺体をドラム缶に入れて遺棄したとして、殺人や死体遺棄、道路運送車両法違反などの罪に問われた住居不定、無職の男(51)の裁判員裁判の論告求刑公判が4日、さいたま地裁(小池健治裁判長)で開かれた。検察側は被告に懲役15年と罰金30万円を求刑し、弁護側は懲役5年を求めて結審した。判決は9日。
論告で検察側は、男が妻を殺害する際に鉄製のバールを使用して頭部を2回殴打した犯行について「危険で悪質」と非難。犯行後には遺体をドラム缶に入れ、所沢市内のトランクルームを契約して保管するなど「入念で、殺人を免れようとしていた」と指摘。長女に妻が自ら失踪したかのように装うなど「犯行後の情状も悪い」とした。
弁護側は、男が妻からの暴言や暴力に10年以上耐えていたが当日も妻からの暴力がやまず、対応力の限界を迎えたと説明。妻が持っていたバールを取り上げた際に「殺してしまうしかない」と突発的な犯行だったとした。
男は最終意見陳述で「長いこと苦しめてしまったことに直接謝りたいです」と述べた。
起訴状などによると、男は11年7月17日、所沢市内のアパートで妻=当時(39)=に対し、殺意をもって頭部をバールで2回殴り、頭蓋骨骨折による頭蓋内損傷を負わせ、殺害し、同年9月中旬ごろから25年2月15日までの間、同市内のトランクルームで妻の遺体をドラム缶に入れた状態で放置したなどとされる。
■「愛情を抱いていたが、口論が絶えず」(以下2025年6月12日配信の再逮捕記事)
所沢市のトランクルームから回収されたドラム缶から女性の遺体が発見された事件で、県警捜査1課、所沢、吉川署の特別捜査班は11日、殺人の疑いで、住所不定、無職の男(51)=死体遺棄の罪などで起訴=を再逮捕した。「口論になり妻を抑えられなくなり、カッとなって頭部を殴った」と容疑を認めているという。
再逮捕容疑は2011年7月17日、当時住んでいた所沢市荒幡のアパートの一室で、同居していた妻=当時(39)=の頭部を凶器で複数回殴り、頭蓋骨骨折による頭蓋内損傷を負わせ、殺害した疑い。「妻に対する愛情を抱いていたが、口論が絶えずもう終わりにしたい、消えていなくなってほしいと思った」と供述しているという。
捜査1課によると、男は犯行後、周囲に妻が自ら失踪した旨の話をしていたという。その後、遺体を隠すためにトランクルームを契約したとみられる。
今年2月時点でトランクルームの利用料金が未納だったことから、吉川市のリサイクル会社が4月17日にトランクルーム内にあったドラム缶を回収。翌18日に同社の従業員がドラム缶内から遺体を見つけ事件が発覚した。
県警はこれまでに、男を道路運送車両法違反(無車検)、死体遺棄容疑で逮捕、再逮捕していた。
県警はトランクルームからハンマー、バールなどの工具類を押収。今月10日には犯行現場のアパートで現場検証を行った。









