埼玉新聞

 

【動画】うるせえ、辞めろ…怒鳴った議員、失職し逮捕 「市長の逮捕を求める」と投稿、名誉毀損の疑い 失職前、市幹部に暴言「犯罪者はここにいちゃいけない」…陳謝を求められ市長を威圧「嫌がらせ。対決したい」

  • 市職員を怒鳴る関根和也三郷市議

    市職員を怒鳴る関根和也氏

  • 市議会からの除名について報道陣の質問に答える関根和也元市議=12月3日、三郷市役所

    市議会からの除名について報道陣の質問に答える関根和也元市議=2025年12月3日、三郷市役所

  • 【地図】三郷市

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  • 市職員を怒鳴る関根和也三郷市議
  • 市議会からの除名について報道陣の質問に答える関根和也元市議=12月3日、三郷市役所
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 元三郷市議が市職員に暴言を浴びせたり、市長に威圧的な態度を繰り返し議会を除名された問題で、埼玉県警吉川署は2日、三郷市長に対する名誉毀損(きそん)の疑いで、三郷市彦江1丁目、元市議の自営業関根和也容疑者(45)を逮捕した。容疑を一部否認しているという。

 逮捕容疑は、昨年7月22日から12月31日までの間、木津雅晟市長(79)の名誉を毀損しようと企て、交流サイト(SNS)で、「受託収賄事件等の犯罪に関与した」「市長の逮捕及び起訴を求める」など計13件を投稿し、公然と虚偽事実を示し、木津市長の名誉を毀損した疑い。「投稿を行ったことは間違いないが、犯罪に抵触しない」と供述しているという。

 関根容疑者は昨年7月の市議選で初当選。翌8月以降、市役所を訪れ市職員に暴言を浴びせたり、市長や市幹部を犯罪者扱いする投稿をSNSに繰り返し投稿していた。

 市は市役所内で暴言を浴びせる関根容疑者の様子を動画で撮影するなど、容疑者の一連の言動を記録。SNSについても署に相談していた。

 市議会は8月、関根容疑者の言動について政治倫理条例に基づく審査会を設置し辞職勧告を可決。12月には懲罰特別委員会が開かれ、除名処分を可決し、容疑者は失職した。

 市は関根容疑者が議員になる以前から、同様の言動を繰り返していたとして、市長や市幹部が受けた被害を庁内で集約していた。県警は11月、市幹部に対し「犯罪者はここにいちゃいけない」など暴言を浴びせたとして、威力業務妨害の疑いで書類送検した。市は今年1月、今回の容疑で県警に告訴していた。署は今後、その他の幹部や市議の被害についても調べる。

 木津市長は「元市議による長期間にわたる数々の卑劣かつ不適切な行為は決して許されるものではない。多くの市職員、議員らがSNSなどで誹謗(ひぼう)中傷を受けており、警察に相談をしている。捜査に全面的に協力し、カスタマーハラスメントなど、不適切な行為がなくなり、職員が精神的にも安心して働ける職場環境に戻ることを願っている」とコメントした。

■失職…市長の前に立ち不誠実な態度「市長選に出たい」(以下、2025年12月4日配信の記事)

 三郷市の関根和也市議(45)が市職員に暴言を吐くなどして県警が威力業務妨害の容疑で書類送検した問題で、同市議会(武居弘治議長)は3日、懲罰特別委員会の報告を受け除名処分を可決した。地方自治法に基づき、関根氏は失職した。不服があれば県知事に申し立てができる。

 議会は3日、1日の本会議での不誠実な対応を巡り懲罰特別委員会から陳謝を求める報告を受けた。同氏は3日、議場で陳謝を求められ、文面を読み上げるため登壇する際、木津雅晟市長の前に立ち威圧的な態度をとるなどの不誠実な言動があった。

 その後に再度、懲罰特別委員会が改めて開かれ、議場内での一連の言動を踏まえ議会に除名を報告。議会は武居議長、関根氏、退席した3人を除き、19人全員が賛成し、除名を決定した。

 関根氏は可決を前に庁舎から帰宅。報道陣に対し、除名について「自分に対する嫌がらせ。有権者には申し訳ない。来年の市長選に出て対決したい」などと答えた。

 木津市長は除名の処分について「非常に重く受け止めるとともに、このような事案が三郷市で発生したことを遺憾に思う」とし「関根議員による職員への不適切な行為がなくなり、職員が精神的にも安心して働ける職場環境に戻ることを心から願っている」とコメントした。

■市長「やめるよう促したが改善ない」(以下、2025年9月2日配信の初報記事)

 三郷市の男性市議が職員に不適切な言動を行ったとして、市議会が9月1日までに、政治倫理条例に基づく審査会を設置したことが分かった。

 市や関係者によると、男性市議は8月中旬、市役所庁舎内で特定の職員を名指しで犯罪者扱いし、大声で怒鳴ったという。「うるせえ、おまえ辞めろ、犯罪者はここにいてはいけない」などと述べたとされる。

 男性市議は7月に行われた市議選で初当選した新人。これまで何度も職員に対して威圧的な言動があり、市は木津雅晟市長が8月22日、武居弘治市議会議長宛てに、当該市議の不適切な言動について申し入れ書を提出した。

 書面では申し入れした理由に触れ「不適切な言動をやめるよう促しているが改善の様子がない。職務の執行が妨げられることなく、精神的にも安心して働ける職場環境を維持するため」としている。

 市議会は同25日、条例に基づき、全会派一致で審査会の設置を決定した。審査会は、1日に開会した9月定例会と並行し、複数回開く予定。審査結果を議長に報告する。

 男性市議は埼玉新聞の取材に「(市の申し出は)何のことか分からない。審査会は不法行為。ハラスメントの事実はない」と話している。

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