埼玉新聞

 

インフル流行警報を発令 県内患者数、前週の3倍に さらなる流行拡大も懸念「引き続き注意を」

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 県は16日、県内のインフルエンザ患者数が大幅に増加したため、流行警報を発令した。インフルエンザは昨年末に患者数が増え、8日に流行注意報を発令したばかり。県はマスクの着用や手洗い、適度な湿度の保持など、より一層の感染予防を呼び掛けている。

 県保健医療政策課によると、県内259カ所の定点医療機関1カ所当たりの報告数は7~13日に41・02人となり、前週の13・65人の約3倍。県全体で国の定める警報の基準値(30人)を超えた。警報発令は、昨年に比べ1週間早い。

 保健所管内別で1定点当たりの報告数が多いのは、幸手保健所が55・21人、鴻巣保健所が54・21人、南部保健所が54・00人だった。

 県教育局保健体育課によると、今季のインフルエンザによる学級・学年・学校閉鎖があった県内公立学校は、昨年9月から今月15日までに幼稚園1園、小学199校、中学32校、高校5校、特別支援1校(速報値)に上っている。

 保健医療政策課は「今後、さらなる流行の拡大も懸念されるため、引き続き注意が必要」としている。

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