埼玉新聞

 

狭山市長選、14日告示 現新2氏、一騎打ち 入曽駅の周辺整備、若い世代への支援策など巡り論戦

  • 小谷野剛氏(右)、町田昌弘氏

 任期満了に伴う埼玉県の狭山市長選が14日告示され、いずれも無所属で再選を目指す現職の小谷野剛氏(46)=自民、公明推薦、新人で前市議の町田昌弘氏(59)の2人が立候補を届け出た。西武新宿線入曽駅の周辺整備や地域経済の発展と産業振興策、若い世代を呼び込むための支援策などを巡って、両陣営が1週間の論戦へと突入した。投開票は21日で、参院選と同日になる。

 小谷野氏は出陣式で入曽駅周辺整備について訴えた。「ようやく着工まであと一歩のところまで来た。任期中に必ず着工にこぎ着け、皆さんと一緒に完成を見届けたい」と改めて任期中の着工を強調した。

 「産業構造の変換など数々の課題はあるが、ピンチをチャンスに変えて狭山市の再生にさらに磨きをかけ、明るい狭山の未来のために取り組んでいく」と主張。「4年間積み上げてきたものを愚直に訴えていく。2期目を目指す挑戦に力を貸していただきたい」と市政の継続を訴えた。

 町田氏は、入曽駅周辺整備計画について「市は市民へ説明会を行っているが意見を聞いていない。市民と一緒になって街づくりをすることが必要」と商店や事務所を立地し、にぎわいを目指すとした。

 また健康増進施設サピオ稲荷山について「市は近隣からの利用者が多いことを理由に民間に移行するとしているが、公共施設として維持していく」とした。町田氏は「住みやすい街づくりに取り組んでいく。今市政を変えないとこの市政が続いていく」と訴えた。

 有権者数は13日現在、12万9626人(男6万5011人、女6万4615人)。

■小谷野剛氏

【略歴】(1)市長(2)市議(3)専大(4)狭山市(5)東三ツ木

【公約】(1)入曽駅周辺整備の任期中着工(2)積極的な企業誘致(3)若い世代を呼び戻す(4)待機児童ゼロ

■町田昌弘氏

 【略歴】(1)行政書士(2)市議(3)国士舘大(4)狭山市(5)南入曽

【公約】(1)入曽駅周辺整備計画の軌道修正(2)小中学校の給食費無償化(3)市長給与の削減(4)待機児童ゼロ

略歴は(1)肩書(2)主な経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞社調べ

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