埼玉新聞

 

390年以上の歴史、羽生てんのうさま夏祭りで客あふれる 羽生が最も燃える祭り、みこし11基と山車2基

  • プラザ通りを渡御する宮みこし「おんな天王」=13日午後、羽生市中央

 羽生市中央のプラザ通りと周辺で13日、390年以上の歴史を持つ「羽生てんのうさま夏祭り」が開かれた。江戸時代初期に奉納が始まったとされる一回り大きな宮みこし「おんな天王」が勇壮に渡御すると、熱気が一段と高まった。

 祭りは市内中央4丁目にある羽生の総鎮守・八雲神社の例大祭で、宮みこしの渡御は1625(寛永2)年に行われたのが起源とされている。羽生が一番熱く燃える祭りとして「夏の風物詩」になっている。周辺では、みこし11基と山車2基が練り歩いた。

 通りには「羽生八雲神社」の文字が入った白い法被を着た男女の担ぎ手が勢ぞろいした。「おいさー、おいさー」の掛け声とともに、屋根に鳳凰(ほうおう)を乗せた威風堂々のおんな天王が練り歩くと、沿道はカメラを手にした見物客などであふれた。

 おんな天王を担いだドイツ出身でさいたま市在住の会社員女性、ウォイトン・サブリナさん(24)は「日本の祭りが好きで、よくみこしを担いでいる。羽生の夏祭りはパワーを感じた。楽しい」と笑顔で話していた。

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