埼玉新聞

 

埼玉の山林で火事…延焼が125ヘクタールに ヘリ2機で上空放水も雪や視界不良のため中止、地上から消火活動 一部の県道も関係者以外通行止め

  • 山林火災の消火活動の指揮業務に当たる消防隊員ら=7日午後3時ごろ、秩父市浦山

    山林火災の消火活動の指揮業務に当たる消防隊員ら=7日午後3時ごろ、秩父市浦山

  • 【地図】秩父市

    秩父市の位置

  • 山林火災の消火活動の指揮業務に当たる消防隊員ら=7日午後3時ごろ、秩父市浦山
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 秩父市浦山地内の山林で4日に発生した火災は、7日午後4時現在も鎮火のめどが立っていない。秩父消防本部によると、午後2時半時点で約125ヘクタールが焼けた。付近に住む70代女性が4日に軽いやけどを負って以降、けが人や建物の被害は確認されていない。日没に消防隊員は引き上げ、8日の日の出時間に再び消火活動を行う。大野元裕知事が7日、現場を視察した。

 7日は午前6時ごろから、県と陸上自衛隊のヘリ2機で上空放水を始めたが、小雪がちらつくなどの悪天候の影響で、午前10時ごろに中断。昼過ぎに再びヘリを飛ばしたが、視界不良のため、1時間後に中止にし、秩父消防本部や消防団、県内各地の消防署員ら約300人態勢で、地上で消火活動を行った。

 火災を受け、県秩父県土整備事務所は、県道73号秩父上名栗線の赤岩トンネル付近~浦山大橋間(約5キロ)を関係者以外、通行止めにした。

 市危機管理課は、同市熊木町の歴史文化伝承館に自主避難所を開設。浦山地区に限らず、今回の火災で生活が困難になっている市民を受け入れる態勢を整えたが、午後5時時点で避難希望者はいないという。

 この日、出火した山の麓の大谷(おおがい)地区の道沿いには、消防車両が列を作り、隊員らの懸命な延焼防止・消火活動が夕方まで続いた。

 同地区の40代男性は、6日午後7時ごろに、住宅まで300メートルほどの距離に火が迫っていることを確認。市内の親戚の家に避難したという。男性は「6日と比べると火はだいぶ収まった印象。過去に何度か山林火災を見てきたが、今回の被害が一番大きい」と話していた。

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