岡村ゆり子氏が初当選し川口市初の女性市長に 6人が立候補した埼玉・川口の市長選挙 「いただいた思いや意見を早く仕事でお返ししたい」 初登庁は9日
任期満了に伴う川口市長選は1日、投開票され、無所属新人で前県議の岡村ゆり子氏(44)が初当選した。同市初の女性市長。8日までの今任期で引退する奥ノ木信夫市長(74)に代わり、12年ぶりに新たな市長が誕生する。
選挙戦で岡村氏は特定の党や団体からの支援を受けず、無所属を貫き、子育て支援や教育など、街頭や会合で直接聞いた市民の声をもとに政策を訴えた。
1月18日夜、市内で行われた岡村氏の選挙戦決起大会「明日の川口を輝かせる会」には父親の故岡村幸四郎市長時代からの支援者も参加。担当者が「機は熟している。われわれは10年待った。川口を変えるのは今しかない」と、父の背中を追い、ゆり子氏が政治家としてこれまで積み上げた日々を振り返り、支援を呼びかけると、会場は号砲前の緊張感に似た静けさに包まれた。会では大野元裕知事から寄せられた応援メッセージも読み上げられた。幸四郎氏が市長に就任したのは1997年5月。現在のゆり子氏と同じ、44歳の時だった。
選挙戦告示の1月25日、東川口駅で行われた第一声では元知事の上田清司参院議員、ゆり子氏が籍を置いた県議会無所属県民会議の所属議員らが応援。「現市政を批判するようなことはしたくない。しかし、今のままではいいとは決して思っていない」と市政の刷新を訴えた。同日夜には「意志を貫き、遺志を継ぐ」ののぼりを背に一人、川口駅に立ち続けた。
6人が立候補した選挙戦は外国人問題やまちづくり、物価高対策などが争点となった。埼玉新聞社が1日、投票者を対象に行ったアンケートでは、最重視する項目を「外国人問題」と答えた人が30%を超え、各項目の中で最も多かった。外国人政策を強く訴えた候補は一定の支持を集めた。
岡村氏は外国人政策について「ルールが守れない中での『多文化共生』は難しい」と無規則な受け入れを否定。「ごみの問題、不法投棄も出ている。川口に移り住む外国人にオリエンテーションをしてしっかり教え、排外的になるのではなく、ルールを守っていける地域づくりが大事」と、まずは法の順守や、ルールを徹底してもらうことに重点を置く考えを示している。
市政にはJR川口駅再整備、教育環境の整備などさまざま課題が山積し、財政健全化推進や、社会情勢を把握した、市民のニーズに応える市政運営が求められている。2日午前、市役所で当選証書を受けた岡村氏は「皆さまからいただいた思いや意見を、早く仕事でお返ししたい」と話し、今月9日の初登庁へ向け、気を引き締めていた。










