埼玉新聞

 

猫も幸せに暮らせる住宅、蕨の「第一住宅」が取り組み 「猫目線」の配慮、不動産に新しい付加価値を

  • イチネコ1号の玄関前のコンクリートに猫の足跡。「この足型で付けました」と鈴木さん=川口市芝下

  • 壁のキャットウォークの猫たちはぬいぐるみだ。下は鈴木さん=川口市芝下

 蕨市中央の住宅建築・販売の「第一住宅」は、猫も幸せに暮らせる住宅「ichineko」(イチネコ)の建て売りに取り組んでいる。社長の鈴木智恵さん(38)は「猫が幸せに暮らせる家は、人も幸せになれます」と話す。

 鈴木さんは川越市の東邦音楽大学でフルートを学び、卒業後はベビーシッターの猫版・キャットシッターを経験、そして今はハウスビルダーとして社員6人の会社をまとめる。

 父親の健司さんは愛知県出身。不動産や工務店などの経験を積み、1976年に蕨市内で同社を立ち上げた。2011年の東日本大震災までに県南や都内で施工した3500棟に大きな被害がなかったことが会社の自慢という。

 今年3月、鈴木さんは社長業を引き継いだ。「お客さんを大事にしろ」という父の教えを引き継ぐ。同時に「女性目線で不動産に新しい付加価値を提供したい」と打ち出したのが「猫も幸せに暮らせる家」を設計思想とするイチネコ。

 川口市芝下に完成した4LDK3階建てのイチネコ1号は引き合いもあり、手応えを感じているという。

 ドアに猫用のキャットドア。壁のキャットウォークは行き止まりにならず、猫がストレスなく一周できる。猫が滑らない床材など「猫目線」の配慮がある。1階の居間の窓が不透明なのは、外猫とのにらみあいのストレスを回避するためだ。

 9月に完成する芝塚原のイチネコ2号はちょっと違った作りになる。「このまま猫で行きます」。自宅で愛猫・キジトラの「ここ」と「みみ」と暮らす鈴木さんは「苦しい時にも猫たちに癒やされた」と言う。鈴木さんの次の夢は「大学で建築を学ぶ」だ。

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