埼玉新聞

 

<高校野球>18年創部の浦和麗明、初の夏に挑戦 「自分たちは挑戦者」新たな歴史の一歩を踏み出す

  • 初めての夏大会に挑戦する浦和麗明の選手たち=10日、県営大宮球場

 第101回全国高校野球選手権埼玉大会が10日、開幕した。初出場の浦和麗明高校(さいたま市浦和区)の選手たちは開会式が行われた県営大宮球場で堂々とした入場行進を披露した。2018年創部で2年生中心のチームは「自分たちは挑戦者」と初めての夏の大会に挑む。

 同校は2015年に小松原女子高校から浦和麗明高校に校名変更、18年から男女共学になり、硬式野球部も創設された。

 部員は2年生40人と1年生22人の計62人。創部当初は打球も飛ばず、長打などは出なかったが、水曜の休み以外は毎日午後5時から3時間練習して力をつけてきた。今では外野を越える打球も増えてきたという。

 昨年の秋から大会に出場。秋こそ南部地区予選1回戦で敗れたが、春は地区予選を突破し県大会に初出場した。

 中堅を守る2年生の今井元気主将は「春の県大会では守備が崩れ、取れるアウトを取れず一気に流れが変わってしまった。県大会の怖さを知った」と気を引き締める。

 入場行進では、真っ白なユニホームと紫色のアンダーシャツに身を包んだ選手たちが大勢の観客が見守る中、力強く行進。新たな歴史の一歩を踏み出した。

 初戦は13日、県営大宮球場の第1試合でCシードの西武台と対戦する。今井主将は「相手チームは自分たちより実力が上。まず自分たちができることをしっかりやることが勝ちに結び付くと思う。挑戦者として全力プレーで1勝を目指して頑張りたい」と意気込む。

 吉沢晴也捕手は「全力で頑張りたい。相手のバッターの前の打席などをよく見て最善の配球をしたい」と初戦を見据え、エースの沢野想太投手は「目の前の試合を全力でプレーして勝ちたい。変化球やコースを使い分けて抑えたい」と力を込めた。

 飯塚晴哉二塁手は「守備では1球、1球諦めないでボールを追い掛けたい。打撃ではチャンスでつなげるようにしたい」と、全力プレーで夏初勝利を目指している。

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