埼玉新聞

 

父死亡…コンセントの前に衣装ケースを置いた後に 昼前の自宅 激しく暴行した息子に拘禁刑7年 「電気を使わせない」と感じて怒り、無抵抗の父に馬乗りになった無職45歳

  • 【裁判所】さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

    さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

  • 【地図】三郷市

    三郷市の位置

  • 【裁判所】さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂
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 昨年6月、同居する父=当時(74)=に暴行を加えて死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた、長男の三郷市、無職峰藤明被告(45)の裁判員裁判の判決公判が21日、さいたま地裁(室橋雅仁裁判長)で開かれた。室橋裁判長は、拘禁刑7年(求刑・拘禁刑8年)を言い渡した。

 判決理由で室橋裁判長は、事件当日に同居する父がコンセントの前に衣装ケースを置いたことで、被告が電気を使わせないように感じ、怒りを覚えて暴行を加えた犯行に「怒りに任せた短絡的な犯行」と非難した。高齢で無抵抗だった父に対して激しい暴行を加えたことは「一方的かつ執拗(しつよう)で危険」とした。

 被告が幼少期から父から厳しく接せられて精神的に追い詰められたことを踏まえても「暴行を受ける落ち度はなく、死亡という結果は言うまでもなく重大」と説明した。

 判決によると、峰藤被告は昨年6月2日、三郷市の団地居室内で、父に対して馬乗りになって顔を複数回殴るなどの暴行を加え、外傷性脳内血腫などにより死亡させた。

■「父との関係に悩み、細かいルールも」(以下、1月16日紙面掲載の初公判記事)

 同居する父に暴行を加えて死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた、三郷市の無職男(45)の裁判員裁判(室橋雅仁裁判長)の初公判が15日、さいたま地裁で行われた。男は「間違いありません」と起訴内容を認めた。判決は21日。

 冒頭陳述で検察側は、男は父=当時(74)=と同居していたが、電気代について厳しく言われるなどし、「嫌われていると一方的に思い込んだ」と指摘。犯行当日には、父がコンセントの前に衣装ケースを置いて電気を使わせないようにしたことで男が怒りを覚え、父を殴打したとした。

 弁護側は、男が子どもの頃から父との関係に悩み、同居していた際にも細かいルールがあったと説明。犯行当日の早朝に父とトラブルになり、衝動的に暴行してしまったとした。

 起訴状などによると、男は昨年6月2日、三郷市の団地居室内で、父に対して馬乗りになって顔を複数回殴るなどの暴行を加え、外傷性脳内血腫などにより死亡させたとされる。

■商業施設にいた息子「怒鳴られたことが原因」(以下、2025年6月6日紙面掲載の逮捕時の記事)

 三郷市の団地で男性が死亡していた事件で、埼玉県警吉川署は2025年6月5日、傷害の疑いで男性の長男で住所不定、無職の男(45)を逮捕した。

 逮捕容疑は1日午後7時半~4日午前11時半ごろ、三郷市彦成4丁目の団地居室内で、無職の父親(74)の顔を殴るなどした疑い。「父の顔を殴ったことは間違いない。怒鳴られたことが原因」と容疑を認めているという。

 吉川署によると、連絡が取れなかった男の行方を追っていたところ、三郷市の商業施設にいるのを発見した。

 死因は頭部外傷とみられ、署は暴行によって死亡したとみて調べている。

■異変を感じて訪問した娘「呼吸がない」(以下、2025年6月5日紙面掲載の死亡確認時の記事)

 2025年6月4日午前11時35分ごろ、三郷市彦成4丁目の団地居室内で、無職男性(74)が倒れているのを別居していた40代の長女が発見し、「父親が室内で倒れており、意識呼吸がない」と119番した。男性はその場で死亡が確認された。

 吉川署によると、男性と連絡が取れない長女が男性方を訪れたところ、床にあおむけで顔から血を流している男性を発見した。男性は衣服を身に着けており、着衣に目立った乱れはなかった。部屋は無施錠の状態で、男性の40代長男とは連絡が取れていないという。

 同署は男性の死因を調べるとともに、事件、事故の両面で捜査している。

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