埼玉新聞

 

埼玉でも被害が報告されている「クビアカツヤカミキリ」 中学生が特定外来生物を調査しまとめて展示 埼玉・戸田 学区内の公園の桜などを調べる 見つけた際の対処法も

  • 戸田市立新曽中生物育成研究部の(左から)佐藤真弘さん、浅野六花さん、鈴木大雅さん=戸田市内谷の彩湖自然学習センター

    戸田市立新曽中生物育成研究部の(左から)佐藤真弘さん、浅野六花さん、鈴木大雅さん=戸田市内谷の彩湖自然学習センター

  • 戸田市立新曽中生物育成研究部の(左から)佐藤真弘さん、浅野六花さん、鈴木大雅さん=戸田市内谷の彩湖自然学習センター

 戸田市内谷の彩湖自然学習センターで市立新曽中学校生物育成研究部が市内で調査した特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」についてまとめた展示が行われている。

 クビアカツヤカミキリは中国、モンゴル、朝鮮半島、ベトナムなどに分布するカミキリムシ科の昆虫。成虫はサクラ、モモ、ウメなどバラ科の樹木に産卵し、幼虫は樹木内部を食い荒らすことから、枯死や倒木などの被害が報告されている。県内では2013年に初めて被害が確認され、県によると県内では24年度までに延べ45市町村で被害が報告されている。国は18年、法律に基づき飼養や保管、屋外などへの放出を原則として禁止する「特定外来生物」に指定している。

 同部では毎年夏に学区内で調査を行っており、今年は7月末に1、2年生の部員が9班に分かれて実施。県営戸田公園の桜などを実際に現地を訪れて調査し、幼虫が排出する「フラス」と呼ばれる木くずの有無を確認していった。

 2年生で同部長の鈴木大雅さんは「戸田市内ではこれまでに確認されていないが、調査を通じてまちを守ることは大切」と活動の意義を話す。今年の調査でも区域内の被害は確認されず、報告では調査区域の詳細図や、クビアカツヤカミキリの特徴、見つけた際の対処法などをまとめ、注意を促している。

 2年生で同副部長の浅野六花さんは「調査は戸田市の一部地域で、全域を見ていないので怖い。これからも被害が見つからなければいいと思う」と真剣な表情を見せる。2年生で副部長の佐藤真弘さんは「今回は被害が確認されなかったが、来年も調査を継続したい。活動が広がり、被害防止への意識が高まれば」と話した。

 展示は25日まで。毎月第2、4、5月曜日は休館。時間は午前10時~午後4時半。問い合わせは同センター(電話048・422・9991)へ。

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