埼玉新聞

 

もっと輝いてや…行田タワーに100万円 大阪・通天閣から寄付 展望室内の天井や壁が劣化、塗装や壁紙の張り替えに 通天閣観光、修繕にと申し出る「これからもエールを送りたい」

  • 行田タワーの看板設置が完了し、お披露目のボタンを押す行田市の行田邦子市長(左)と通天閣観光の高井隆光社長

    行田タワーの看板設置が完了し、お披露目のボタンを押す行田市の行田邦子市長(左)と通天閣観光の高井隆光社長=3月22日、行田市小針の古代蓮の里

  • 3月に行田タワーとなる古代蓮会館と展望台=行田市小針(右)、大阪のシンボルとして知られる通天閣(通天閣観光観光株式会社提供)

    3月に行田タワーとなった古代蓮会館と展望台=行田市小針(右)、大阪のシンボルとして知られる通天閣(通天閣観光観光株式会社提供)

  • 行田タワーの看板設置が完了し、お披露目のボタンを押す行田市の行田邦子市長(左)と通天閣観光の高井隆光社長
  • 3月に行田タワーとなる古代蓮会館と展望台=行田市小針(右)、大阪のシンボルとして知られる通天閣(通天閣観光観光株式会社提供)

 大阪を代表する観光スポットの通天閣を運営する通天閣観光(大阪市)が、行田市小針にある古代蓮会館の展望室「行田タワー」の修繕に役立ててほしいと、企業版ふるさと納税で100万円の寄付を同市に申し出た。市議会12月定例会最終日の19日、市は関連予算を盛り込んだ2025年度一般会計補正予算案を追加提案。議案は可決され、寄付は展望室の天井塗装や壁紙の張り替えに充てる。

 同社が寄付するのは3回目。同会館を含む公園を整備した市は、23年公開の映画「翔(と)んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」で、「行田タワー」として登場した展望室の名称にすることを決め、「全国発射プロジェクト」と銘打った看板の整備費用募集をクラウドファンディング型ふるさと納税などで24年度に実施した。映画では通天閣も登場し、行田タワーとともにミサイルとなって発射される描写があることから、同社は2回に分けて計200万円を寄付。今年3月22日に開かれた看板の披露式典に、高井隆光社長(51)が招かれた。

 行田タワーを視察した高井社長は、展望室内の天井や壁に劣化や汚れなどが目立つことを指摘。その後、修繕費用の寄付を申し出たという。埼玉新聞の取材に、高井社長は「多くのお客さんの目に触れるわけやから、『もっと輝いてや』と願い、寄付させてもらいましたわ」と説明する。

 市都市計画課によると、修繕は年度内に完了する見通しで、記念イベントの開催も検討している。高井社長は「全日本タワー連盟に加盟する仲間として、相乗効果で盛り上げていかんと。これからもエールを送りたいから、もうかるようにうちらも頑張らないとあきまへんな」と連携の継続を約束した。

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