消防団の分団長、330万円を私的に流用 小鹿野消防団が処分 流用した現金は住宅ローンや飲食などの支払いに 一部は返還、残額も返還を申し出…刑事告訴はしない方針
2025/12/13/14:13
小鹿野町と町消防団は12日、40代の男性消防団分団長が所属する分団名義の通帳から支出を繰り返し、330万円を私的に流用したと発表した。町消防団が10日付で懲戒免職処分にした。流用した現金は5日までに185万円が返還され、年末までに残額の一括返還を申し出ていることから、刑事告訴はしない方針。
町と消防団によると、男性は17年前に同分団に入団。2023年4月から今年3月末まで副分団長を務め、通帳管理などの会計事務を務めている間、計15回にわたり現金を引き出していた。男性は住宅ローンや飲食などの支払いなどに充てたと話している。
男性は4月に分団長に昇格。後任の副分団長への会計事務の引き継ぎ業務の先延ばしを行い、9月に分団研修旅行の支払い不足が判明したことから、私的流用が発覚した。引き出された現金は、町からの分団運営費や町会からの護衛費などが含まれていた。
町消防団は指導監督に適正を欠いたとして、当時の40代男性分団長を戒告、40代男性部長を訓告の処分にした。
会見した坂本浩文消防団長(57)は「分団内の個人の問題で済まされることではなく、組織としてのチェック体制が機能していなかったことにある。今後は消防団で統一したマニュアル作成などを進め、町民の信頼回復に努めていく」と話した。










