埼玉新聞

 

ベルーナ好調、純利益30%増 25年4~9月期決算 不動産関連の部門が全体を押し上げ…北海道や大阪万博の関西エリアで客室稼働率や単価が上昇

  • 10月に開業した新ブランドの札幌ファンゲートホテル(ベルーナ提供)

    10月に開業した新ブランドの札幌ファンゲートホテル(ベルーナ提供)

  • 札幌市内中心部で最大級規模となる「札幌ホテルbyグランベル」(左側の建物)=ベルーナ提供

    札幌市内中心部で最大級規模となる「札幌ホテルbyグランベル」(左側の建物)=ベルーナ提供

  • 10月に開業した新ブランドの札幌ファンゲートホテル(ベルーナ提供)
  • 札幌市内中心部で最大級規模となる「札幌ホテルbyグランベル」(左側の建物)=ベルーナ提供

 総合通販のベルーナ(上尾市)が発表した2025年4~9月期連結決算は、売上高が前年同期比0・9%増の979億9200万円、純利益が29・7%増の33億2600万円だった。投資有価証券売却益が前年同期比で約9億7千万円増えたことが主な要因。また、シンジケートローン締結に関する手数料が発生したものの、為替差益が約1億円増え、経常利益は8・6%増の44億9700万円、営業利益は36・5%増の48億7400万円だった。

 前期から主要8セグメントを成長性と収益性のある「グロース事業」と安定性や継続性・社会性のある「サステナブル事業」に分類し、経営資源を適切に配分。特に不動産関連の「プロパティ部門」は北海道や大阪万博が開催された関西エリアで客室稼働率、単価ともに上昇し全体を押し上げた。

 中国政府が自国民に対し日本への渡航自粛要請を発出し、ホテル業界では一部キャンセルの影響が出ているが、同社では元々中国人宿泊客の割合は2%程度と低く「影響は限定的」とした。

 26年3月期の通期連結業績予想は据え置いた。

ツイート シェア シェア