埼玉新聞

 

女子高生が死亡…自分の容姿が嫌だった男、法廷で認める「巻き込んでしまった」 樹海へ一緒に入った無職22歳、遺族に対し「後悔。申し訳ない」

  • 【裁判所】さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

    さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

  • 【地図】埼玉県(周辺アリ・広域)縦横4対3(直し)

    埼玉県と山梨県の位置関係

  • 【裁判所】さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂
  • 【地図】埼玉県(周辺アリ・広域)縦横4対3(直し)

 交流サイト(SNS)で知り合った埼玉県内の女子高校生を誘拐し、自殺の手助けをしたとして、未成年者誘拐と自殺ほう助の罪に問われた、岐阜県美濃加茂市、無職の男(22)の初公判が8日、さいたま地裁(井下田英樹裁判官)であり、男は「間違いはありません」と起訴内容を認めた。

 冒頭陳述で検察側は、男が犯行前に被害に遭った女子高校生に、高校生であることを確認するメッセージを送信するなどした上で、自殺方法や場所を提案し誘惑していたと指摘した。

 男は被告人質問で、自身の容姿が嫌で自殺願望があったと述べた。犯行に及んだ経緯については「1人で自殺するのは不安で誰かと一緒にしたいと思った」とし、女子高校生や遺族に対して「巻き込んでしまったことに後悔し、申し訳ない気持ちです」とした。

 起訴状などによると、男は6月4~9日、SNSで知り合ったさいたま市浦和区の女子高校生=当時(17)=が未成年者であることを知りながら、山梨県富士河口湖町の富士山麓電気鉄道河口湖駅付近に誘い出し誘拐し、付近の青木ケ原樹海で準備していたロープを木にかけるなどして女子高校生の自殺を手助けしたとされる。

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