埼玉新聞

 

市長が退任へ 来年4月の市長選に立候補せず 埼玉・加須 理由は持病の悪化で 「市長は心身とも健康でなければ」「市政を停滞させないため、次の走者にバトンを」

  • 【地図】加須市(背景薄緑)

    加須市の位置

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 加須市の角田守良市長(69)は4日、任期満了に伴う市長選(2026年4月5日告示、同12日投開票)に再選を目指して立候補はせず、今期で引退する意向を表明した。同日行われた市議会12月定例会で、原田悟市議(令和会)の一般質問に答えた。

 角田氏は「市長は心身とも健康でなければいけない。市政を停滞させないためにも、次の走者にバトンを渡す」と答弁。閉会後に開いた記者会見では、この1年ほどで持病が悪化したことを明らかにし、「次の4年は持たないだろうと思い、家族とも相談して決めた」と説明した。

 1期4年の成果として、角田氏は「18歳までの医療費無償化など、市民福祉の向上に取り組んできた」と強調。任期中の職務執行に問題はないとして、「次の5カ年計画の策定と改訂や、新年度予算の編成をしっかり行った上で引き継ぎたい」と述べた。

 角田氏は大学卒業後、旧加須市に入庁。1市3町の合併で誕生した新市の副市長を約11年半務め、22年の市長選に立候補して初当選した。

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