埼玉新聞

 

給料を月額50%カット 埼玉・長瀞町長 町議選での運動員報酬を受けて 特例条例を議会に提案 議案が通れば、月給は29万7500円に

  • 【地図】長瀞町

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 長瀞町の鈴木日出男町長(65)は8日、定例記者会見で、町長給料を月額50%カットする考えを明らかにした。9日開会の12月定例会に給料に関する特例条例を提出し、可決されれば来年1月1日から施行される。

 鈴木町長は、2023年4月に初当選した町議選において、選挙運動従事者への報酬の延べ人数が、法令で定められている上限(35人)を超える58人分の支払いをしていたことが、今年11月に収支報告書などから判明した。

 この日の会見で鈴木氏は「当時の記録を改めて確認したところ、一部の半日分の従事者に対して0・5人と計算して報酬を支払ったため、延べ人数が上限を超えてしまった」などと説明。「全ては私の確認漏れが原因。今回の件で町民や関係者に多くの心配をかけてしまった」と謝罪した。

 鈴木氏は関係者に事情を説明し、超過分に相当する報酬について、任意で9人計33万円の返還を受けた後、訂正した収支報告書を11月27日に町選管に提出したという。

 町によると、長瀞町長の月額給料は59万5千円。議案が通れば、来年1~3月の鈴木町長の月給は29万7500円になる。

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