県内初…地元で生産の有機栽培米、幸手市内の全小中学校で給食に 交流会で生産者と一緒に食べる つやつやのご飯に児童ら大喜び 「もちもちして甘い」「たくさん食べたい」とおかわりも
2025/12/08/13:29
幸手市内で生産された化学農薬・化学肥料不使用の有機栽培コシヒカリ「幸(さち)ヒカリ」を一緒に味わう給食交流会が5日、市内の小中学校で開かれた。つやつやの白米を口に運んだ子どもたちは「甘い」「もちもちしてる」と大喜び。生産者から安心・安全な米づくりへの思いも聞き、食の大切さを学んだ。
幸ヒカリは持続可能な農業を目指し、市と市有機農業推進協議会が協力して本年度から栽培を始めた。田面に紙を敷いて日光を遮ることで、雑草の発生や伸長を抑える「紙マルチ田植え機」を使用。市内の田んぼ約2・5ヘクタールで約9100キロを収穫し、幸手の新たなブランド米として売り出している。
市は食育の一環として、12月8日の「有機農業の日」に合わせ、4、5、8日の3日間、市内の小中学校全12校の給食で幸ヒカリを提供している。市によると、市内全小中学校の学校給食で地元の有機栽培米を提供するのは県内で初めて。
吉田小学校(関根渉校長、児童数53人)では、生産者の小谷雄太さん(43)が5、6年生の教室で有機農業について説明した。「幸ヒカリは自然と人の力だけで育てた。安心で安全なお米の良さを感じてもらえたら」と呼びかけ、一緒に給食を食べた。
5年生の間中俊太さん(11)は「いつものお米より甘くて、軟らかくても、ちゃんと食感がある。ご飯が進む」とにっこり。6年生の斉藤充輝さん(11)は「もちもちしていて、とてもおいしかった。たくさん食べたい」とおかわりをしていた。










