<J2大宮>J1昇格PO準決勝、千葉に3―4で逆転負け 3点先行した後、4点を失う 2季連続での昇格ならず
準決勝の2試合が行われ、J2で6位だった大宮は敵地で同3位の千葉に3―4で逆転負けした。大宮は前半に泉、関口(西武台高出)がゴールを奪い、後半にはアルトゥールシルバの得点でリードを3点に広げたが、その後4点を失った。
■後半失速、無念の幕引き
シーズン6位から下克上を狙った大宮は3点のリードを守り切れず、無念の幕引きとなった。敵地で前半は試合を掌握したが、後半に失速しリーグ戦から3戦連続逆転負けした。宮沢監督は「1点返され、落ち着きを欠いた。選手をまとめ切れなかった」と悔やんだ。
試合開始直後、攻守で大宮が躍動した。攻撃の糸口を探り、前半20分にクロスの折り返しを泉がダイビングヘッドで先制ゴール。同32分にはペナルティエリア付近から関口が左足でネットを揺らし、GK加藤は再三好守を見せた。
後半は徐々に中盤を支配されていった。同25分に悪い流れを断ち切ろうと和田、谷内田を投入したが、同26分に失点すると浮足立った。加藤は「ポジショニングが悪く、セカンドボールが拾えなくなった」と下を向いた。
史上初のJ3から2季連続での昇格とはならなかった。2017年以来となるJ1の舞台を目指していたゲームキャプテンの市原は「守りに入りたくなく、もう1点取りたかった。責任を感じる」と来季こそJ1昇格を果たしてみせる。
■ポスト恐れず先制点/泉
2試合ぶりの先発出場となった背番号14が先制点を奪った。前半20分、CKの折り返しがゴールポスト付近に転がると、接触を恐れず頭から飛び込んだ。「やってやったぞと感情があふれ出した」と体を張ったゴールでチームを鼓舞した。
サンデー、豊川ら攻撃の主力が不在の中、トップに入った津久井との好連携で相手の左サイドを攻略した。攻撃の要となる活躍だったが、「もっとためをつくれれば4点目が取れたかもしれない」と悔しさをにじませた。
■攻撃参加で貪欲に得点/関口
積極的に攻撃参加した右サイドバックがチーム2点目を決めた。前半32分、自らドリブルで持ち込み、エリア付近で左足を振り抜きゴールネットに突き刺した。「ゴールシーンはあまり覚えていない」と話すように貪欲に攻めた。
今シーズンはリーグ戦最終節で初得点を挙げた。チームの勢いを加速させる追加点になったが、後半の4失点を反省。「直近3試合逆転負けで悔いが残るゲーム。リードしている時の戦い方をチームで改善していきたい」と前を向いた。










