自動失職…男性を死亡させた消防士 関越道で車を運転中、渋滞の列に衝突し数台を巻き込む…禁錮刑を言い渡され異議申し立て、最高裁が棄却し有罪確定 不服だった28歳
朝霞市や新座市など朝霞4市を管轄する県南西部消防局は4日、2023年に三芳町の関越自動車道で発生した多重事故で、自動車運転処罰法違反の罪に問われた男性主事(28)=朝霞市=が禁錮2年6月の有罪判決が確定したため、地方公務員法に基づき、11月27日付で自動失職したと発表した。
同消防総務課によると、主事は23年7月11日午後3時40分ごろ、三芳町上富の関越道上り線で乗用車を運転し、渋滞で停車していた乗用車に追突した。追突された車は前方の車に追突するなど計4台が玉突き衝突した。追突された車の同乗者の男性1人が死亡、同車の運転手ら男女計3人が軽傷を負った。
県警高速隊は、主事を同法違反容疑で現行犯逮捕。さいたま地裁川越支部は24年7月1日、禁錮刑の有罪判決を言い渡した。東京高裁は今年3月5日、控訴を棄却。最高裁は11月10日、上告を棄却した。
主事は決定を不服として最高裁に異議申し立てを行ったが、11月26日に申し立てを棄却。翌27日付で確定通知を送付した。
■死亡の男性、後部座席に同乗していた(以下、2023年7月13日配信の初報記事)
2023年7月11日午後3時40分ごろ、三芳町上富の関越自動車道上り線で、普通自動車が前方の普通自動車に追突するなどして計4台の車が絡む多重交通事故が起きた。最初に追突された車の後部座席に同乗していた東京都清瀬市旭が丘1丁目、無職の男性(74)が搬送先の病院で死亡が確認されたほか、男女計3人が軽傷を負った。
県警高速隊は自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で、追突した車を運転していた朝霞市仲町2丁目、朝霞消防署の消防士の男(26)を現行犯逮捕し、容疑を同致死に切り替え調べている。
県警高速隊によると、男は川越市方面から東京都練馬区方面に進行中で、何らかの原因で追突。男は容疑を認めており、同隊は事故原因を調べている。










