埼玉新聞

 

母娘が恐怖…寝ていると窓が割れ、男ら襲いかかる 深夜に自宅で 無職の21歳~35歳、法廷で襲撃を認める 弁護士「強盗だと知っても断れず、自分の判断で行動していない」…口をふさがれた母娘、縛られ暴行

  • 【裁判所】さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

    さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

  • 【地図】さいたま市西区

    事件が起こったさいたま市西区

  • 【裁判所】さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂
  • 【地図】さいたま市西区

 さいたま市西区の住宅で昨年9月18日、男らが押し入った強盗事件に実行役として関与したとして、住居侵入や強盗致傷などの罪に問われた、いずれも無職の男(35)、男(25)、男(21)の裁判員裁判の初公判が2日、さいたま地裁(小池健治裁判長)で開かれた。いずれも「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 冒頭陳述で検察側は被告ら3人と実行役の男が交流サイト(SNS)で闇バイトに応募し、氏名不詳者らの指示を受けていたと説明。それぞれがバールやハンマーなどを所持した上で被害者方に侵入し、家人2人の両手を縛り、暴行を加えた上で財布やキャッシュカードを奪ったとした。

 弁護側は被告人らがSNSで応募する際に個人情報などを指示役らに送っていたことから「強盗だと知っても断れなかった」とした上で、指示役からの指示に従っており、「自分の判断で行動することはなかった」と主張した。

 起訴状などによると、被告ら3人らは他の実行役の男や氏名不詳者らと共謀し、昨年9月18日、同市西区の住宅に侵入し、母親と娘を粘着テープで縛り口をふさぐなどの暴行を加え、現金約10万8千円と財布など(時価計約4万円)を奪ったとされる。実行役の男は今年5月にさいたま地裁で懲役7年の判決が言い渡されていた。

■近隣住民が110番 自力でテープを解いた母娘(以下、初報記事)

 2024年9月18日午前1時ごろ、さいたま市西区指扇の一戸建て住宅に男3人が侵入し、同所に住む母娘を粘着テープのような物で縛り、財布などを奪い逃走した。

 大宮西署によると、男らは住宅の勝手口の窓を割って家屋内に侵入。この家に住み就寝中だった80代母親と娘の60代女性に対して「金目の物を出せ」と脅迫して、粘着テープのような物で縛った上で、家屋内を物色し、財布などを奪い逃走した。女性2人にけがはなかった。

 女性らは自力でテープを解き、近隣住民の女性に助けを求め、応じた近隣住民の女性が「泥棒に入られたから110番してほしいと頼まれた」と110番した。

 男らはいずれも20代くらいで身長165~170センチ、黒色ニット帽をかぶっており、3人のうち2人はそれぞれ赤色トレーナーと緑色のトレーナーを着ていたという。
 

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