埼玉新聞

 

<知事選>行田邦子氏、会見で政策発表 子育てや高齢者対策、交通網整備など重視「安心安全へ県政を進化」

  • 県知事選への出馬会見をする行田邦子参院議員=23日午後、さいたま市内のホテル

 8月8日告示、同25日投開票の知事選に出馬を表明している行田邦子参院議員(53)=埼玉選挙区=は23日、さいたま市内で記者会見し、子育て政策や高齢者対策、交通網整備などを重視する考えを示した上で、「未来の県民の安心安全を守るため、県政を進化させなければならない」と決意を表し、無所属で立候補する方針を示した。政党の支援を受けるかどうかは未定とした。

 4月に支持者らに出馬する意向を伝え、5月に自身のブログで出馬表明していたが、地元で記者会見して立候補について説明したのは初めて。

 県政を進化させる手法については「根拠(エビデンス)に基づく政策立案の推進」と説明。「しっかりと統計データを取り、人工知能(AI)も活用して分析し立案する。証拠に基づいた政策立案の先進県に変えていきたい」と述べた。

 高齢者対策については、買い物が困難など交通弱者の高齢者支援を推進する。将来的には、技術が進み導入が進むと見込まれる自動運転車の活用を考えたいとした。「県内の市町村を下支えしたい」と地域振興への意欲も示した。

 選挙活動については「基本的には、草の根の県民の皆さまの支えで戦っていきたいと思っている」と語った。

 4期の今期限りで退任する考えを表明した全国知事会長の上田清司知事(71)については「県財政の立て直しや公営企業の黒字化など功績がある」と評価。「良いものは引き継ぎ、実績を気に留めながら、県政を進化させたい」と述べた。

 知事選には、自民党が推薦する元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏(61)、国民民主党に離党届を提出した大野元裕参院議員(55)=同=が立候補を表明。大野氏は連合埼玉が推薦を決め、上田氏と一緒に写ったポスターを掲示している。共産党も擁立に向けて準備を進めている。

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