埼玉新聞

 

凍らせたイチゴと練乳が調和「削りいちご」、観光客に好評 川越のイチゴ農園がかき氷店開設

  • 凍らせたイチゴを削り、練乳を垂らした「削りいちご」

  • バンの脇で「削りいちご」を販売する宮岡さん=川越市元町1丁目

 川越観光のシンボル「時の鐘」近くに市内のイチゴ観光農園が、かき氷店を開設した。凍らせたイチゴを削った「削りいちご」の1品メニューで、梅雨の蒸し暑い日に、地元農園のヒンヤリ冷たいスイーツが喜ばれている。

 川越市上松原のイチゴ狩り観光農園「小江戸ベリー」が5月下旬に店を出した。店は道路に面したガレージを間借り。凍らせたイチゴと削り器を搭載した1台のバンの傍らで、農園代表の宮岡良和さん(58)が「イチゴ売りでーす。いかがですかー」と往来の観光客らに呼び掛け、販売するスタイルだ。

 農園のイチゴ狩りシーズンは年明けから5月まで。シーズン以外でも行楽客に川越のイチゴを楽しんでもらおうとオープンさせた。「章姫(あきひめ)」「紅ほっぺ」のイチゴ2品種を一緒に削り器でスライスし、カップ山盛りで税込み500円。

 甘みのある章姫と酸味のある紅ほっぺに練乳が調和し、歩き疲れた観光客の味覚を喜ばせている。氷やイチゴジャムなど一切使わず、イチゴそのものの味を堪能できると好評だ。「ぜいたくに使ったイチゴを手頃な価格で味わえます」と宮岡さん。

 お店はレストラン「ハツネヤガーデン」向かい。バン脇の長椅子で、ゆっくり食べられる。午前11時ごろから連日営業中。天候によって休業。

ツイート シェア シェア