埼玉新聞

 

現新3氏の争いに 埼玉・八潮市長選が告示 人口増が続く街 道路陥没事故への対応やつくばエクスプレス八潮駅周辺などのまちづくりなど焦点

  • 【地図】八潮市(背景薄緑)

    八潮市の位置

  • (左から)川井貴志氏、大山忍氏、矢神武蔵氏

    (左から)川井貴志氏、大山忍氏、矢神武蔵氏

  • 【地図】八潮市(背景薄緑)
  • (左から)川井貴志氏、大山忍氏、矢神武蔵氏

 任期満了に伴う八潮市長選が8月31日告示され、無所属新人で前市議の川井貴志氏(50)、無所属現職の大山忍氏(68)、諸派新人で政治団体代表の矢神武蔵氏(54)が立候補した。現新3氏の争いとなった同市長選の投開票日は9月7日。

 東京都に隣接し人口増が続く同市。1月に発生した県道陥没事故への対応、つくばエクスプレス八潮駅周辺や市北部地域のまちづくりなどが焦点になりそうだ。

 川井氏は、飲食業から市議を2期務め市長選に挑む。税金の無駄を削減すると市政改革を唱える。小中学校の給食は、センターと自校式を組み合わせる方式を公約に掲げる。「子どもと女性の笑顔を守りたい。市民が家族と思えるような政策を打てばみんなが笑顔になる」と訴える。

 大山氏は、3期12年の経験と実績を政策に生かすと4選を目指す。道路陥没事故では県や国と連携し、インフラの早期復旧を目指す。子育て支援の拡充、市民の健康、地域経済の活性化に触れ「共生、協働、安心安全なまちづくりを進めたい」と市政の継続、発展を求める。

 矢神氏は、経営コンサルタントの経験から市政の刷新を目指す。市長選に立候補するきっかけになった道路陥没事故について、初年度の市長報酬の一部を返上し被害者のために役立てたいとする。「道路を直すのは県だが、市民を助けるのは市長の仕事」と声を張った。

 同日、同市議選(定数21)も告示され、27人(現職17人、新人10人)が立候補した。党派別内訳は公明4、自民3、共産3、立憲1、諸派1、無所属15。

 有権者数は8月30日現在、7万6533人(男3万9565人、女3万6968人)。

■川井貴志氏
【略歴】(1)前市議(2)飲食業(3)市立大原中(4)八潮市(5)鶴ケ曽根
【公約】(1)市の寄付金を陥没事故で売り上げがない店舗に(2)給食はセンター式と自校式を(3)子ども向け施設誘致で地域経済活性化

■大山忍氏
【略歴】(1)市長(2)県議(3)成蹊大(4)八潮市(5)八潮
【公約】(1)共生、協働、安心のまちづくり(2)国、県と協力し道路陥没事故の早期復旧(3)市民の健康、子育て環境の充実

■矢神武蔵氏
【略歴】(1)政治団体代表(2)経営コンサルタント(3)神田外語大(4)東京都(5)八潮
【公約】(1)道路陥没事故で早期に安全宣言発出(2)透明性のある市政運営(3)市長報酬を一部返上し困っている市民を支援

※略歴は(1)肩書(2)主な経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ

ツイート シェア シェア