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負債約4億円…給排水工事のアクトプランニングが破産開始決定 埼玉・富士見【倒産情報】

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    アクトプランニングが破産開始決定

  • アクトプランニング本店(帝国データバンク提供)

    アクトプランニング本店(帝国データバンク提供)

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 帝国データバンクによると、給排水、管工事のアクトプランニング(埼玉県富士見市)は5日、さいたま地裁川越支部から破産手続き開始決定を受けた。負債は約4億円の見込み。

 破産管財人には、小寺智子弁護士(小寺智子法律事務所、川越市)が選任されている。財産状況報告集会期日は11月5日午後2時半。

 アクトプランニングは、2008年に設立された管工事業者。オフィスビルやマンションを主体に、学校や病院、工場といった施設の給排水工事、管工事を手がけていた。民間の設備工事業者からの受注を中心に、富士見市や三芳町など官公庁発注の公共工事も請け負い、2020年3月期には年売上高約2億8500万円を計上していた。

 しかし、受注単価が厳しく収益面では苦戦が続き、赤字決算が常態化。これに伴い取引業者に対する支払い遅延や公租公課の滞納といった資金不足が表面化し、対外信用も悪化していた。このため、借入金返済の条件変更を行い資金繰りの安定化を図っていたものの、その後は受注も低迷して売り上げは減少し、事業の継続が困難となった。
 ◇ 
 東京商工リサーチ埼玉支店によると、24年3月期は前期末に計上した未成工事支出金2億6203万円のうち、不良債権化した2億4028万円を特別損失で償却。当期純損失が2億6522万円となり債務超過額が3億4101万円に拡大した。今年5月に代表者が死去し事業継続が困難となった。

=埼玉新聞WEB版=

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