埼玉新聞

 

<ランチ>カレーなど食べ放題で100円値下げ 蕨の「お昼処たらふく亭」、安くてうまい家庭の味

  • 生姜焼きと小鉢

  • 店主の関根加奈さん

 蕨市内の商店街ではいちばん早く電子決済を取り入れた。「働くお母さんによる、働く人たちのための食堂」が店長、関根加奈さん(37)の理想。手作りのぬくもり、安くてうまい、ということだ。

 蕨駅西口から西の市役所と中仙道蕨宿へ向かう駅前通り商店街の一角にある「クアッカ」で開業したのは18年4月。

 クアッカは市内商店街をまとめた「蕨市にぎわいまちづくり連合会(まち連)」(池上智康専務理事)と市が協働して開設した若い起業家のためのチャレンジ施設。シングルマザーで子育てしながらがんばる関根さんにはピッタリの施設だった。

 先週まで副総菜食べ放題で700円代だったのを、食べ放題を米飯、みそ汁、カレーライス、高菜の漬物などに限定し、今週月曜17日から約100円の値下げに踏み切った。それでも、満腹は保証できる。生姜焼き、ハンバーグ、焼き魚、カレイ煮つけなどメニューは25種類で豊富だ。

 「リーズナブルな価格でおなかいっぱいになって午後を過ごす。気持ちもおなかもたらふくになってもらう。これが私たちの理想の生活」と関根さん。

 家庭の味はさりげなくついてくる小鉢にもある。例えば、冷蔵庫の中にあるもので手軽に作るおかずが小鉢に入る。「だから毎日の中身が違う。それが主婦の感覚ではないですか」と関根さんは微笑む。「弁当は18種類。配達もやってます。」

■蕨のお昼処たらふく亭

 蕨市中央3の13の1、チャレンジレストラン・クアッカ内(電話048・211・0173)。営業は午前11時から午後3時(ラストオーダー12時30分)、定休日は土曜日。いす席は24。

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