参加できるのは3チームだけ リーグ優勝だけじゃない…「知事杯」にも注目 サッカー女子WEリーグ 埼玉拠点の三菱重工浦和、ちふれ埼玉、大宮 「埼玉ダービー」6試合が対象に 過去3年は浦和が獲得 サポーター投票や観客動員数などで加点も
サッカー女子のSOMPO・WEリーグ2025―26シーズンが9日に開幕し、各地で熱戦が繰り広げられた。県内からは三菱重工浦和、ちふれ埼玉、大宮の3チームが参加。最大の目標はリーグ優勝となるが、埼玉のチームのみが目指せる「知事杯」のタイトルにも注目したい。
知事杯は今季で4年目となる。「埼玉ダービー」6試合を対象に、勝利チームが勝ち点3、引き分けが1。また、特別ルールとしてサポーター投票で最上位のクラブに勝ち点1、ホーム戦観客動員数1位にも勝ち点1が付与される。
過去3年は浦和が獲得したが、近年はWEリーグクラブの力量差が接近し、気が抜けない試合が増えてきている。今季も先頭を引っ張りそうなのは浦和だが、過去3年と比べると、ちふれ、大宮も接近しそうな流れはある。
10日に行われた浦和の初戦はホームで広島と0―0で引き分けた。昨季は一昨年まで在籍した清家が抜けた得点力を補えずにリーグ3連覇を逃した。主力を務めていた猶本、塩越(川越市出身)、遠藤(さいたま市出身)らが相次いで移籍し戦力の低下が心配される。丹野、桜井、藤崎ら若手の成長がチームの浮沈を握る。
昨季リーグ6位のちふれは、初戦はダービーで大宮と対戦。大黒柱の吉田(川越市出身)が移籍したが、GK浅野、DF大沼(行田市出身)らを中心とした粘り強い守備で戦う集団が出来上がっている。樋口監督は「女子のサッカーは埼玉がトップリーダーになると思っている」と発展にも期待を寄せた。
開幕戦で一番の衝撃を与えたのは大宮。今季から名称を「大宮WOMEN」に変えたチームは、前線での激しいプレスで相手の攻撃を寸断。ショートカウンターでゴールに迫った。サイドバックのドリブラー浜田とパワフルな左足を持つサイドハーフの仲田の左サイドがインパクトを残した。
ちふれと大宮は引き分けたため、勝ち点を1ずつ獲得。浦和は県勢との対戦がないため勝ち点は0。次戦の知事杯対象試合は9月14日に浦和―ちふれ(18時・浦和駒場スタジアム)が行われる。










