「地域越えたつながりが日本の農業の未来切り開く」 埼玉との交流で相乗効果に期待 山形大、農業女子プロジェクトで意見交換会
2025/08/10/10:42
山形大学農学部は、「農業女子プロジェクト」を推進する農林水産省の職員や企業、やまがた農業女子ネットワーク「あぐっと」のメンバーらと意見交換会を開いた。
「農業女子プロジェクト」は、若い女性に職業の選択肢として農業を加えてもらう取組として、「チーム“はぐくみ”」を結成。教育機関によるプログラムと農業女子を結び付け、農業を志す生徒の発掘や動機づけ、意識向上などに取り組む。
今回は同大学アグリサイエンスコース2年生約60人が参加。農林水産省就農・女性課女性活躍推進室の伊藤博行課長補佐が、農業の担い手確保について説明した。伊藤氏は「今後を見据えると個人経営体が減少することが確実で、少ない経営体で農業を支えていく必要がある」と分析。「構造が変わっていく日本の農業者の応援者になってほしい」と話した。
続いて埼玉を中心に活動するつなぐループの松山浩隆代表が登壇。「地域を越えたつながりこそが日本の農業の未来を切り開く」と伝えた。松山氏は観光協会の設立やこれまでの経験から、「観光×温泉×農業は、地域に新たな価値を生み出す強力な方程式」と解説。「埼玉と山形で地域間の交流を促し、相乗効果につなげることができたら」と呼びかけた。










