埼玉新聞

 

親族のマイナンバーを不正に収集した主任を懲戒免職 埼玉・所沢市 親族14人分のマイナンバーを悪用 税金の還付や保育料の減額で215万円を不正に得ていた

  • 【地図】所沢市

    所沢市の位置

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 所沢市は8日、親族のマイナンバーを不正に収集したなどとして、市上下水道局の男性主任(31)を同日付で懲戒免職処分とした。元主任は7月10日にマイナンバー法違反(職権乱用収集)容疑で県警に逮捕、起訴され、同31日に虚偽有印公文書作成・同行使などの疑いで再逮捕されている。

 市上下水道局などによると、元主任は市民税課に在籍していた2023年1~3月にかけて、親族14人分のマイナンバーを悪用。市、県民税の還付や子どもの保育料の減額を受け、計215万円を不正に得ていた。還付金や減額分は、既に返還している。

 市は今月8日、元主任に直接処分を通告した。元主任は「市民の皆さんや市の職員に迷惑をかけてしまった。贖罪(しょくざい)の機会が与えられるのであれば、罪を償っていきたい」と話したという。

 小野塚勝俊市長は「綱紀保持と法令順守、服務規律の徹底を図り、市民の皆さまの信頼回復に取り組む」とコメントした。

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