埼玉新聞

 

<J1浦和>天皇杯、J2山形に逆転勝ち 前半10分に先制許すも途中出場の金子が同点弾、後半40分には小森が決勝弾 クラブW杯出場で4回戦から登場

  • 山形―浦和 前半27分、浦和のチアゴサンタナ(右)がシュートを放つ

    山形―浦和 前半27分、浦和のチアゴサンタナ(右)がシュートを放つ

  • 山形―浦和 前半27分、浦和のチアゴサンタナ(右)がシュートを放つ

 サッカーの第105回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は6日、NDソフトスタジアム山形などで4回戦7試合が行われ、クラブワールドカップ(W杯)出場のため4回戦から登場したJ1浦和は、J2山形に2―1で逆転勝ちし、準々決勝に進出した。

 浦和は下克上を狙う血気盛んな相手に苦しめられたが、後半の2得点で逆転勝利を収めた。スコルジャ監督は「決意を持ってシュートを打つという判断を下したことが良かった」と8強進出に安堵(あんど)した。

 試合前から降り続いた大雨の影響でピッチには水がたまり、浦和がアグレッシブに攻め込む展開にはならなかった。前半10分に先制を許し苦しい時間帯が続いたが、後半16分に後半から出場の金子がカットインから左隅に同点ゴール。

 1―1で延長戦突入が頭をよぎった後半40分、ゴール前にボールが入ると、チアゴサンタナと交代で入った小森がボールを収めると右足を一閃(いっせん)。ボールは相手選手の足に当たったが、勢いは落ちることなくゴールネットに吸い込まれた。

 ファン・サポーターが重大な違反行為を起こした日から約2年。昨シーズンは天皇杯の出場権を剥奪された。その悔しさをぶつけ、苦い思い出を払拭する勝利を手にした。狙うのは5度目の頂点。心機一転、一歩を踏み出した。

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