埼玉新聞

 

<ランチ>埼玉で最も勢いあるラーメン屋「中華そば とんちぼ」 家系に衝撃受けた店主、追い求めた理想

  • ラーメン屋「中華そば とんちぼ」秘密だしのラーメン

    ラーメン屋「中華そば とんちぼ」秘密だしのラーメン

  • 店主の丸岡匡太郎さん

    店主の丸岡匡太郎さん

  • ラーメン屋「中華そば とんちぼ」秘密だしのラーメン
  • 店主の丸岡匡太郎さん

 高麗駅から徒歩10分、自然豊かな日高市を舞台に中華そばを提供する。ラーメン情報誌「ラーメンWalker」の埼玉版上で、2年連続総合1位、殿堂入りを果たすなど、いま県内で最も勢いのあるラーメン屋のひとつだ。店主は飯能市出身の丸岡匡太郎さん(44)。大学生のころから横浜家系の「ラーメン千代作」や老舗「中華そば多賀野」で計9年ほど修行を積み、2008年に「とんちぼ」をオープンさせた。

 「学生時代に高田馬場で食べた家系に衝撃を受けた。『これを埼玉に持ち帰りたい』という宣教師のような気持ちでラーメンの道に進んだ」と丸岡さんは振り返る。修行の果てにたどり着いた「家系と多賀野のハイブリッド」と語る同店の味、その秘密はだしにあるといい「化学調味料に頼らず地元サイボクの肉やシイタケ、魚介から取った自然のうまみを出すことにこだわっている」と話す。その言葉の通り、麺をすすると、だしのやさしい香りがフワッと漂い、強いうまみが口いっぱいに広がる。

 こだわりの一杯のために仕込みには18時間をかける。「睡眠以外は仕込みの時間。ラーメン作りに終わりは見えない。明確な理想のラーメン像がないからこそ、作り続ける」と丸岡さんは謙虚に語った。

【メモ】とんちぼ 日高市栗坪26の46(電話090・6304・1018)。「特製中華そば」1200円。「とんちぼ」の店名由来や創業秘話については、店主の母による書籍「里の絵本ギャラリーへの道」(著・まるおかかずこ)に詳しい。営業時間は午前11時半から午後2時半(売り切れ次第終了)。定休日は月曜日。そのほか臨時休業の場合あり。

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