埼玉新聞

 

夏は「沖縄ぜんざい」…季節限定のかき氷が人気 沖縄では「ぜんざい」が“かき氷” 入間の黒糖カフェKAFUU 黒糖たっぷり…火照った体にしみる優しい甘み

  • 沖縄ぜんざい

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 住宅街の一角にある「入間の沖縄」。店内の壁には透き通った海の写真が飾られ、食器は沖縄の陶器「やちむん」や琉球ガラス。店主の池上小枝子さん(55)さんと父親の厚さん(83)が笑顔で出迎えてくれる。店名は「果報」を由来とする沖縄の古い言葉で、「幸せ」を意味するという。

 夏の人気メニューはパッションフルーツやアセロラなど、沖縄の品を使った季節限定のかき氷5種。中でも「沖縄ぜんざい」(税込み800円)は、黒糖をたっぷり味わえる一品だ。沖縄では「ぜんざい」がかき氷のこと。黒糖で煮た金時豆にふんわりとした氷を乗せ、さらに黒糖シロップをかける。やわらかい金時豆を氷と共に口に入れると、優しい甘みと冷たい食感が酷暑で火照った体にしみた。

 コーヒーはこだわりの「カフーブレンド」で、深みのある「海」、すっきりとした「空」の2種(同各450円)。沖縄そば(同950円)や沖縄のクレープ「ちんびん」(同400円)も人気だ。

 小学生の時、沖縄の青い海に魅せられた小枝子さん。提供する料理や飲み物には、離島を巡ってたどり着いた、波照間(はてるま)島の黒糖を使用する。「良質でまろやか。沖縄で太陽をたくさん浴びて、ミネラル豊富で体にいい」と魅力を語った。

【メモ】「黒糖カフェKAFUU」入間市久保稲荷1の19の8(電話04・2966・5900)。営業時間は11時半~午後5時。定休日は水、木、金曜日。駐車場あり。

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