埼玉新聞

 

20年ぶり、5人の争いか…4月の行田市長選、行田氏が出馬へ 「票分散、再選挙の可能性も」市議が懸念

  • 行田市役所=行田市本丸

    行田市役所=行田市本丸

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 今春の統一地方選で行田市長選(4月16日告示、同23日投開票)が実施される。現職や前副市長、市議2人が立候補する見込みで、13日には元参院議員の行田邦子氏(57)が出馬する意向を固めたことが分かった。5人の争いは20年ぶりで、激戦が予想される。

 行田氏は13日夜に行田市内で開催された後援会の会合に出席。市長選への出馬を求める声があったとして、「国政での12年間の経験やこれまでの人脈を生かし、行田のために一生懸命働き、盛り上げていきたい。行田に骨をうずめる覚悟」などと語り、出馬する意向を後援会に伝えた。会合後、埼玉新聞の取材に「まだスタートラインに立っていないので、準備していく」と話した。

 行田氏は2007年の参院選埼玉選挙区に旧民主党公認で出馬し、初当選。13年は旧みんなの党公認で再選を果たした。17年に旧希望の党結成メンバーとなり、18年の解党後、同名の別政党「希望の党」幹事長に就任した。19年の参院選は立候補せず、同党を離党して知事選に出馬意向だったが、直前で取りやめた。20年に自民党に入党した。

 市長選は前副市長の石川隆美氏(58)が立候補することを正式に表明しており、現職の石井直彦氏(79)も再選出馬に向けて意欲を示している。ほかに、いずれも市議で、前回の市議選でトップ当選した3期目の高橋弘行氏(80)、故鈴木聖二県議の妹で2期目の細谷美恵子氏(62)も立候補の意向を固めている。

 前回は市議を通算で3期務めた石井氏が、4選を目指していた当時の現職を破り、初当選した。市選挙管理委員会によると、仮に5人が立候補すれば2003年以来で20年ぶり。激戦が予想され、誰も法定得票(有効投票総数の4分の1)に届かない可能性もあり、市議の一人は「このまま5人が立候補すれば、票が分散されてしまい、再選挙になる可能性もあるのではないか」と懸念した。

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