埼玉新聞

 

「はにわ男子」集う! 仕事は?ファッションは?…古墳時代の最先端を紹介 行田で「ほるたま展」

  • さまざまな男子人物埴輪などが展示されている「ほるたま展」=行田市埼玉の県立さきたま史跡の博物館企画展示室

    さまざまな男子人物埴輪などが展示されている「ほるたま展」=行田市埼玉の県立さきたま史跡の博物館企画展示室

  • さまざまな男子人物埴輪などが展示されている「ほるたま展」=行田市埼玉の県立さきたま史跡の博物館企画展示室

 行田市埼玉の県立さきたま史跡の博物館は県埋蔵文化財調査事業団との共催で、「ほるたま展2022『埴輪(はにわ)男子』」を開催している。県教育委員会所蔵の男子人物埴輪を中心に約70点の資料を展示。古墳時代の男性の職業やファッションを紹介するほか、埴輪の製作技術を考える展示も行っている。

 ほるたま展は同事業団が県内のさまざまな施設で実施している巡回展示。「埼玉を掘る」の意味で命名され、2005年度から毎年開催する。

 さまざまな埴輪男子が並び、その職業や役割を紹介。坂戸市の塚の越遺跡出土の盾持人(たてもちびと)、鴻巣市の新屋敷遺跡出土の琴弾人(ことひきびと)・馬曳人(うまひきびと)、深谷市の小前田古墳群出土の頭巾をかぶった男子、滑川町の屋田遺跡出土の帽子をかぶる男子などが展示されている。

 埴輪男子から分かる当時の男性の髪形やファッションも紹介。長い髪を左右に分け、耳周辺で束ねる「美豆良(みずら)」や耳環、玉類のほか、埴輪男子の破片からその製作方法も紹介している。

 同事業団資料活用課の滝瀬芳之主任専門員は「普段は見られない埴輪の内側を見て、埴輪の作り方も理解してもらえれば」と話していた。

 2月5日まで。時間は午前9時~午後4時半(入館は午後4時まで)。観覧料は一般200円、高校生・学生100円、中学生以下無料。休館日は月曜。

 問い合わせは、同館(電話048・559・1181)へ。

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