埼玉新聞

 

参院選・埼玉選挙区、国民民主・江原氏と参政・大津氏が初当選 自民・古川氏は4選、立民・熊谷氏は再選 3選を目指した公明・矢倉氏、再選を図った共産・伊藤氏は落選

  • 当選確実の速報を受け、万歳して喜ぶ江原久美子氏(中央)=20日午後8時5分ごろ、さいたま市中央区の選挙事務所

    当選確実の速報を受け、万歳して喜ぶ江原久美子氏(中央)=20日午後8時5分ごろ、さいたま市中央区の選挙事務所

  • 苦戦しての当選に無表情の古川俊治氏(中央)と支援者ら=20日午後8時10分ごろ、さいたま市浦和区高砂の選挙事務所

    苦戦しての当選に無表情の古川俊治氏(中央)と支援者ら=20日午後8時10分ごろ、さいたま市浦和区高砂の選挙事務所

  • 当選確実の速報を受け、万歳して喜ぶ江原久美子氏(中央)=20日午後8時5分ごろ、さいたま市中央区の選挙事務所
  • 苦戦しての当選に無表情の古川俊治氏(中央)と支援者ら=20日午後8時10分ごろ、さいたま市浦和区高砂の選挙事務所

 第27回参議院議員選挙は20日、投開票が行われ、埼玉選挙区(改選数4)は国民民主新人の江原久美子氏(54)と参政新人の大津力氏(53)がそれぞれ初当選を果たした。自民現職の古川俊治氏(62)は4選、立民現職の熊谷裕人氏(63)は再選を決め、3選を目指した公明現職の矢倉克夫氏(50)と、再選を図った共産現職の伊藤岳氏(65)が議席を失った。県選挙管理委員会によると、埼玉選挙区の投票率は56・90%で、前回を6・65ポイント上回った。

 熊谷氏は既成政党へ支持離れが顕著だった今回、当選判明が21日未明まで分からない接戦を強いられたが、高齢者層の高い支持率に支えられて逃げ切った。

 大津氏は選挙戦で台風の目となり、交流サイト(SNS)で積極的に発信し、10代から50代まで幅広い支持を得て躍進した。無党派層や自民支持層にも食い込んだ。

 古川氏は逆風の中で、医師としての観点から「地域の医療提供と社会保障に自分の責任で道筋をつける」と訴え、60代以上の支持を集めた。

 江原氏は知名度不足が不安視されたものの、前県知事の上田清司参院議員や党幹部が連日応援に入り、政権批判票の受け皿となった。

 矢倉氏は2期12年の実績と経験を生かした政策提案で猛追したものの、大津氏の勢いに届かなかった。

 再選を目指した伊藤氏も消費税5%の緊急減税などを掲げて他陣営を追いかけたが、支持を広げられなかった。

■参院選埼玉選挙区開票結果(選管最終)

当573,114 古川俊治  自現
当535,706 江原久美子 国新
当480,330 熊谷裕人  立現
当465,278 大津 力  参新
 441,613 矢倉克夫  公現
 227,488 伊藤 岳  共現
 198,936 桜井奈々絵 れ新
 150,475 龍野真由美 維新
 129,130 石浜哲信  諸新
  83,957 武藤かず子 諸新
  50,335 高井 環  社新
  26,469 山田信一  諸新
  25,312 増山優花  諸新
  19,190 斎藤嘉英  無新
  7,992 津村大作  諸新

(無効69,905 不受理7 持ち帰り58)
 

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