声優・タレントでも活躍、ミス酒埼玉・石崎智子さん初参加 平成国際大の女子硬式野球部員らと協力し田植え 加須、酒米「山田錦」の今年の栽培始まる
加須市酒米生産者協議会が5日、同市弥兵衛の水田で酒米「山田錦」の田植え式を行った。田植えでは、平成国際大学女子硬式野球部が5年連続で協力している。また、日本酒親善大使として活躍中の2025 Miss SAKE埼玉代表の石崎智子さん(30)が初めて参加した。
同野球部は、地元にある蔵元「釜屋」で酒造りにも参画している。2022年に純米大吟醸「明軽(めいけい)」を誕生させていて、明軽は昨年、フランスの日本酒コンクールKura Master(クラマスター)2024で栄えあるプラチナ賞を受賞。一躍、脚光を浴びている。
同野球部監督の濱本光治さん(69)は「『女子硬式野球応援ソング』を聴かせた明軽がプラチナ賞になり、うれしく思っている。かぞブランドにも認定されて、反響が大きくなっている。国内はもとより、台湾やオーストラリアなどの方にも購入いただいている」と紹介した。
同協議会では今年、酒米の山田錦を10ヘクタール、五百万石を7ヘクタール、新たな試みとして美山錦を3ヘクタール、合わせて20ヘクタールで栽培する。篠塚敏雄会長(83)は「お米は、愛情込めて作らないといい味にならない。力を合わせて、今年も頑張って造りましょう」と呼びかけた。
Miss SAKE埼玉の石崎さんは鴻巣市出身で、同市の観光大使でもある。声優、タレントとしても活躍する傍ら、日本酒の魅力を発信している。今回は、農機具メーカー・クボタのユニホームを着て仲間と参加した。クボタは今回、無人田植え機のデモンストレーションを行った。
加須市の酒米と地酒協議会事務局の吉村修二さん(68)は「加須産の山田錦で造った明軽は、誇れる加須の地酒。各方面から非常に着目されている」と絶賛。釜屋の小森順一社長(45)は「皆さんの思いがこもった酒米を使って、これからも誇れるいい酒を造っていきます」と感謝した。










