道路にたたずむ女性に道を譲ると…「どこに行けばいいのか分からない」と話す 「徘徊かも」と直感した娘→近くに住む介護士の母へ連絡 母は認知症を確信し警察へ送り届ける 女性は家族の元へ 母と娘の機転と連携を称賛
2025/07/09/07:46
母と娘の機転と連携で認知症の女性を保護して安全を確保したとして、東入間署は、いずれもふじみ野市在住で、介護士の岡本明子さん(57)と岡本さんの長女で、保育士の鈴木美潤(みうる)さん(29)の2人に感謝状を贈呈した。
同署などによると、6月4日午前9時半ごろ、富士見市ふじみ野東の市道交差点で、ふじみ野市の70歳代女性がたたずんでいるのを自転車で走行中の鈴木さんが発見。「先にどうぞ」と道を譲ったところ、女性が「迷っている」「どこに行けばいいのか分からない」などと話した。
「徘徊(はいかい)している可能性がある」と直感した鈴木さんは女性を歩道に誘導した上、携帯で近くに住む岡本さんに連絡。乗用車で駆け付けた岡本さんは女性の言動から認知症を確信し、女性を車に乗せて同署に届けた。女性は数回保護されたことがあったため、同署から連絡を受けた家族が引き取った。
女性を発見した鈴木さんは長男(5)を保育園に送り、自宅に帰る途中だった。友則歩署長から感謝状を授与された鈴木さんと岡本さんは「感謝状を頂くようなことではないが、人が助かったことは本当によかった」とほっと胸をなで下ろしていた。










