埼玉新聞

 

「知らない男に委託書が必要と言われた」「息子の入院費用として100万円下ろしたい」…不審に思い警察へ通報 特殊詐欺を未然に防止 埼玉りそな銀行と埼玉縣信用金庫の職員に感謝状

  • (左から)谷川裕保大宮署長、埼玉りそな銀行日進支店の戸井田博之さん、埼玉縣信用金庫宮原支店の影山圭子さん、宮寺美奈子さん=2日午後、大宮署

    (左から)谷川裕保大宮署長、埼玉りそな銀行日進支店の戸井田博之さん、埼玉縣信用金庫宮原支店の影山圭子さん、宮寺美奈子さん=2日午後、大宮署

  • (左から)谷川裕保大宮署長、埼玉りそな銀行日進支店の戸井田博之さん、埼玉縣信用金庫宮原支店の影山圭子さん、宮寺美奈子さん=2日午後、大宮署

 特殊詐欺を未然に防いだとして大宮署は2日、埼玉りそな銀行日進支店の戸井田博之さんと埼玉縣信用金庫宮原支店の影山圭子さん、宮寺美奈子さんに感謝状を贈った。

 埼玉りそな銀行日進支店では、4月17日午前、高齢女性が店舗ATMで不安な様子で通話していたところに戸井田さんが声をかけた。女性は「知らない男に委託書が必要と言われた」などと話し、通話相手が女性を他のATMに誘導したことで特殊詐欺を疑い、ホットライン通報した。戸井田さんは「支店の皆さんが日頃から注意を持ってお客さまに接している結果だと思う」と話した。

 埼玉縣信用金庫宮原支店では4月25日午前、高齢女性が「息子の入院費用として100万円下ろしたい」などと窓口に来店した。窓口で対応した宮寺さんは不審に思い、上司の影山さんに相談。警察にホットライン通報し、詐欺を未然に防いだ。影山さんは「特殊詐欺の勉強会などが実を結んだ」。宮寺さんは「詐欺は身近に起こると改めて痛感した」と語った。

 谷川裕保署長は「このような協力があって、詐欺を未然に防ぐことができている」と3人に感謝した。

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