埼玉新聞

 

救急ワークステーションや救命救急センターを設置 加須の済生会病院計画、地域の中核病院として期待

  • 埼玉県済生会加須病院(仮称)のイメージ図(済生会栗橋病院提供)

 加須市は7日、済生会栗橋病院(久喜市、長原光院長)が東武伊勢崎線加須駅南口近くに建設する「埼玉県済生会加須病院(仮称)」の計画について発表した。鉄骨地上6階建てで病床数は304床。常駐型救急ワークステーションや救命救急センターを設置し、三次救急医療の提供を目指す。2021年10月に開院する予定。

 大橋良一市長は「加須市のみならず、この地域の中核病院としての機能を発揮してくれるものと思っている。計画通りに開院してもらえるように努力したい」と期待を寄せた。

 新病院の施設整備計画は、5月15日の済生会支部埼玉県済生会理事会を経て正式に決定した。

 病院側の計画によると、場所は、これまでの計画通り同市富士見町、礼羽、上高柳にまたがる敷地面積約4万1385平方メートル。建設規模は延べ床面積約2万2800平方メートル。加須駅南口から徒歩5~10分圏内の好立地に整備される。

 診療科目は内科、呼吸器内科、消化器内科、神経内科、糖尿病内科、循環器科、小児科、外科、眼科、救急科など26科。

 市は今年3月から、病院建設用地の造成工事を本年度内をめどに行っている。造成工事完了後、済生会による病院本体工事が始まる。概算事業費は約130億円で、市はこのうち50億円を財政支援する。

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