埼玉新聞

 

車を運転中に道路で寝る男性を発見 思わず「二度見」 車を止めて警察に通報 通報中に通りかかったタクシー運転手が男性を安全な場所へ移動 交通事故を未然に防いだ行動に称賛

  • (左から)中川匠さん、庄司ゆきえさん、佐久雄一郎蕨署長=2日午後、蕨署

    (左から)中川匠さん、庄司ゆきえさん、佐久雄一郎蕨署長=2日午後、蕨署

  • (左から)中川匠さん、庄司ゆきえさん、佐久雄一郎蕨署長=2日午後、蕨署

 交通事故を未然に防いだとして蕨署は2日、戸田市のパート庄司ゆきえさん(53)とさいたま市大宮区のタクシー運転手中川匠さん(25)に感謝状を贈った。

 同署によると庄司さんは6月7日午前3時45分ごろ、仕事を終え車で帰宅中に、戸田市氷川町の路上で、道路脇に倒れている男性を発見し、車を止め警察に通報。男性は酒を飲み、バッグを枕代わりに、縁石を背にして横向きで車道側を向き寝ていたという。

 庄司さんが警察に通報中、対向車線を仕事で通りかかった日本交通埼玉社員の中川さんが車を降り、男性に声をかけ安全な場所へと移動。男性は意外にもしっかりした様子で、しきりにわびながら申し訳なさそうにしていたという。

 庄司さんは「段ボールか何かかと思い『二度見』した。とにかくびっくり。声をかけなかったらずっと後悔していたと思う」と振り返った。

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