食材高騰が響く…保育園に納品の卸会社が破産 さいたまのピーエスフードサービス 負債11億円【倒産情報】
2025/07/05/10:56
東京商工リサーチ埼玉支店によると、食材卸のピーエスフードサービス(さいたま市見沼区)は26日、安藤真一弁護士(みつば総合法律事務所、東京都千代田区)に破産手続きを一任したことが分かった。負債総額は約11億円の見通し。
ピーエスフードサービスは2003年設立。生鮮食品から米穀類、乳製品、菓子類、調味料まで幅広く扱い、主に給食用食材として関東圏の認可保育園や高齢者施設などへ納品していた。
21年7月には神奈川、埼玉、栃木県の物流センターを統合し、約1億5千万円を投じて従来と比べて2倍の総敷地面積を誇る関東総合物流センター(本社)を設立。22年5月期に年売上高20億円台を突破し、24年5月期には22億8100万円を計上していた。
だが、食材価格の高騰で採算確保が厳しくなり、資金繰りが逼迫(ひっぱく)。25年5月末には支払い遅延が発生し、今月3日にはホームページに仕入れ不能で食材提供が困難と告知していた。6日には「協力会社の支援により一部保育園への納品を再開する」としていたが、資金繰りが改善せず断念した。










