埼玉新聞

 

参院選公示 17日間の選挙戦に突入 改選数4の埼玉選挙区に15人 物価高対策、社会保障問う

  • 埼玉選挙区に立候補した15人の一覧

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 第27回参議院議員選挙は3日公示され、20日の投開票に向けて17日間の選挙戦に入った。自民・公明両党で50議席以上を獲得し、非改選の75議席と合わせて過半数の125議席を確保できるかが焦点となる。改選数4の埼玉選挙区では、政党要件を満たす9政党9人と、満たさない諸派・無所属6人の計15人(うち女性6人)が立候補し、前回2022年の過去最多に並んだ。候補者らは街頭に立ち、物価高対策の「給付」と「減税」の是非や社会保障の在り方を訴えた。

 4選を狙う自民現職の古川俊治氏(62)の第一声には県内関係の衆院議員らが勢ぞろい。「明日の日本に責任を持ち、前に進めていく。知識と経験を全て使う」と力説した。

 再選を図る立民現職の熊谷裕人氏(63)は小宮山泰子県連代表らと共に演説し、「もっと市民の声に寄り添った政治が実現できる国会の風景をつくりたい」と呼びかけた。

 3選に挑む公明の矢倉克夫氏(50)は「政治の温かさを全ての人に実感していただきたい。やるといったらやりきる」と訴え、西田実仁幹事長も応援演説した。

 再選をうかがう共産の伊藤岳氏(65)は「冷たい自民党政治を転換するため、ぜひ私を押し上げてほしい」と呼びかけ。志位和夫議長も応援に駆け付けた。

 国民新人の江原久美子氏(54)は「県北から立候補する難しさもこの半年間で十分分かってきたが、やはり北部から立候補して当選した参議院議員になりたい」と語った。

 政党要件の堅持が至上命題の社民党は、新人の高井環氏(54)が「守るべきものを守る」と、育児世代など生活者支援や憲法9条を守り抜くことを訴えた。

 れいわ新人の桜井奈々絵氏(50)は「皆さんの不安に寄り添える政治家になる。政治で暮らしやすい社会に変えていく」と第一声。高井崇志幹事長が応援演説した。

 維新新人の龍野真由美氏(52)は「しがらみのない改革を行う」と力を込め、手取り増、教育無償化、人口減少や外国人問題への取り組みを掲げた。

 参政新人の大津力氏(53)は「失われた30年間、政治は良くなっていない。未来に希望を抱きたいのならば、いろいろな政党を比べ、判断してほしい」と支持を求めた。

 政党要件を満たさない政治団体などからは届け出順に、「日本改革党」の津村大作氏(51)、「チームみらい」の武藤かず子氏(43)、「日本誠真会」の増山優花氏(42)、「NHK党」の山田信一氏(54)、無所属の斎藤嘉英氏(52)、「日本保守党」の石浜哲信氏(74)が立候補した。

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