埼玉新聞

 

百日咳が流行…今年の累計2万8千人 昨年1年間の既に7倍 直近1週間で過去最多の3044人 埼玉は175人で全国2位の報告数【感染情報】

  • 百日咳(埼玉県)の診断数推移=県感染症情報センターHPから

    百日咳(埼玉県)の診断数推移=県感染症情報センターから

  • 百日咳(埼玉県)の診断数推移=県感染症情報センターHPから

 感染によって、けいれん性の激しいせきがでる「百日咳(せき)」が流行している。国立健康危機管理研究機構によると、6月8日までの1週間、医療機関からの報告数が、全国で3044人と過去最多に。都道府県では東京の194人に次ぎ、埼玉は175人と2番目に多かった。

 今年の全国累積報告数は、1月1日から6月8日までに2万8553人と、既に昨年1年間の報告数4096人の約7倍に達している。埼玉の累積報告数は1106人と千人を超えた。

 厚労省によると、百日咳は世界的に見られる疾患で、どの年齢でもかかるが小児が中心。母親からの免疫が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症になり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることもあるという。

=埼玉新聞WEB版=

ツイート シェア シェア