ふじみ野　カフェ・ブラウンズ

　イチゴをはじめマンゴーやモモ、クリなど季節のフルーツを使用したパフェとクレープ。チーズに練乳を加えて作る特製マスカルポーネクリームを堪能できるスコーンと焼き菓子「フィナンシエ」。海老や鶏を乗せたオープンサンドとグラスに入れたフルーツゼリー。

　3段の皿に盛り付けられ6種類のスイーツに紅茶を付けた「アフタヌーンティー」（税込み2948円）は“デザートの宝石箱”を見るようだ。目の前に置かれれば、誰もが中世ヨーロッパの貴族になれる。スイーツはすべて自家製で、紅茶はアールグレイなど7種類から選べる。

　「見ただけで歓声を上げ、食べる前に写真を撮るお客さんがほとんど。季節ごとにメニューが代わるので、季節ごとに註文するお客さんも少なくないです」とパティシエの蓮田麻子さん。都内では同じメニューが2倍以上の価格で提供されており、リーズナブルさも人気に理由という。

　「カフェ・ブラウンズ」はオーナーの松本里江子さんが実家を改装して開業。闘病生活で食事もままならず、亡くなった父親が「デザートが食べたい」と口にしていたことがきっかけ。「提供できるものはささやかですが、ここで過ごす時間は幸せを感じてもらいたい」と話す。

　【メモ】カフェ・ブラウンズ　ふじみ野市大井1071の1（電話049・261・3450）。営業時間は午前11時～午後6時。定休は毎週火曜日。東武東上線ふじみ野駅から徒歩15分。国道254号沿いで駐車場完備。