任期満了に伴う志木市長選は15日投開票が行われ、無所属現職の香川武文氏（52）が元市議で無所属新人の水谷利美氏（79）＝共産推薦＝を破り、4選を果たした。少子高齢化が加速するなど人口推計に見合った施策や街づくりが求められる中、3期12年の香川市政の是非と義務教育制度や公共施設のマネジメントの在り方などが問われた。

　香川氏は保守系市議らの支援を受け、市内をくまなく遊説し、交流サイト（SNS）を活用するなど精力的な運動を展開。市庁舎の建て替えや歩数計を供与する健康事業の推進など3期12年の実績を強調するとともに、「高齢者が高齢者を支える健康寿命対策や不登校対策に取り組む」と訴え、支持を固めた。

　水谷氏は「市民の声を大切にする市政を」を掲げ、「義務教育学校化に反対し、複合施設計画を見直す」などと訴えたが及ばなかった。

　当日有権者数は、6万1716人（男3万187人、女3万1529人）。投票者数は2万271人（男9652人、女1万619人）。投票率は32・85％（男31・97％、女33・68％）で、前回（34・50％）を1・65ポイント下回った。

▽志木市長選開票結果（敬称略）
香川武文　１５１７８
水谷利美　　４７５６

■香川武文氏

　【略歴】（1）志木市長（2）志木市議会議員（3）玉川大学大学院文学研究科修士課程修了（4）志木市（5）幸町

　【公約】（1）市内全中学校に校内支援ルームを設置（2）冠水対策の強化と浸水被害の抑制（3）文化スポーツの拠点「新複合施設建設」

略歴は（1）肩書（2）主な経歴（3）最終学歴（4）出身地（5）現住所―の順。埼玉新聞調べ