埼玉新聞

 

国内最高気温の熊谷で「アツいまちサミット」開催 4市の「涼活」発表 うどんスイーツづくり教室など様々

  • 涼活の発表を前に記念撮影する「アツいまちサミット」の参加者=1日午後、熊谷市筑波

 国内の歴代最高気温を記録した熊谷、高知県四万十、山形、岐阜県多治見の4市による「アツいまちサミット」が1日、熊谷市内で開かれた。各市のまちおこしグループや商工団体から計74人が参加し、夏場を快適に過ごす「涼活」を発表した。

 今年で6回目。暑さ対策先進都市の取り組みを共有、全国に発信しながら交流を深めるのが目的だ。毎年、インターネットを活用した夏の暑さ対決の結果などで開催地を決めているが、昨年7月に国内最高気温を更新する41・1度が観測されたことが決め手となり、熊谷市が選ばれた。

 参加者はグループに分かれ、企画内容をまとめた。熊谷市は2グループが出場。うどんの常識を覆す四角いシート状のうどんスイーツづくり教室と、市内の菓子店が製造するミント味の生サブレを核にしたクールシェアを提案した。

 四万十市は体を冷やす効果があるとされる特産の米ナス料理、山形市は蔵王の暁登山と温泉のツアー、多治見市はカッパ伝説にちなんだ怪談の読み聞かせと、それぞれ地域の特色を生かした「涼活」を発表。最後に「アツいまち共同宣言」を採択した。

 主催の一般社団法人アツいまち代表理事の中島雄平さん(31)は「涼活を継続していくためにはビジネス化が不可欠だが、その意味で今回は良いアイデアが出たと思う。これから各市で地域の理解を得ながら、取り組んでいきたい」と話した。

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