埼玉新聞

 

みんなで肩を組もう W杯へ「スクマム!クマガヤ」 熊谷の新スローガンお披露目、シンボルマークも誕生

  • 肩を組んで「スクマム!クマガヤ」の横断幕を掲げてPRするワンチームクマガヤ推進委員会のメンバーら=2日正午ごろ、熊谷市上川上の県営熊谷ラグビー場

 みんなでスクラムを組もう-。9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会を前に、開催地の熊谷市を盛り上げる新たなスローガン「スクマム!クマガヤ」がお披露目された。ラグビーボールを手に、2匹のシロクマが肩を組むシンボルマークも誕生。W杯の試合会場となる同市上川上の県営熊谷ラグビー場で2日に開かれた「第27回埼玉ラグビーフェスティバル」(関東ラグビーフットボール協会主催)で、制作した「ワンチームクマガヤ推進委員会」のメンバーらがキックオフ宣言し、ラグビータウンのさらなる飛躍を誓った。

 「スクマム」はスクラムと熊谷を組み合わせた造語。推進委の松本邦義委員長(54)は「ラグビーをプレーする人も、そうでない人も一緒にスクラムを組み、W杯の盛り上がりを一過性で終わらせず、次のステージに進めていきたい」と力を込める。

 官民でつくる推進委員会は今年2月に発足し、ラグビータウンのおもてなし態勢を協議してきた。「せっかくの好機なのに盛り上げ方が分からない」「個々の活動が単発で終わってしまう」。洗い出した課題を解決する方法として、市民の心をつかむスローガンが必要と結論付けた。

 考案したのは、W杯のキャッチフレーズ「4年に一度じゃない。一生に一度だ」を手掛けたコピーライターの吉谷吾郎さん(32)。ツイッターで「5千字くらい」の熱心なアプローチを受け、協力に応じた。「熊谷の本気を感じた。まちが盛り上がり、お客さんにも満足してもらいたい」と期待を込める。

 シンボルマークは、アートディレクターの窪田新さん(37)がデザインした。熊谷は日本一暑いまちだが、「みんなが自由に色を塗れるよう、あえてシロクマにした」。2匹の名前は「スク」と「マム」。背景のしま模様はラグビージャージーで使われる柄のほか、並べることで「人と人とのつながり」を表現したという。

 熊谷駅とラグビー場を結ぶラグビーロードの街頭バナーや、八木橋百貨店の大温度計などで使われており、市に申請すれば、誰でも自由に使える。ラグビー関連の商品やサービスを扱う店舗、観戦客のおもてなしに活用できるステッカーも配布する。

 この日のフェスでは、そろいのTシャツを着た推進委のメンバーやラグビー関係者、富岡清市長らがステージで肩を組んでPRした。熊谷市の会社員佐藤和昭さん(50)は「やわらかく、かわいらしいデザイン。『一緒にやろう』というメッセージも伝わってくる」と気に入った様子。

 W杯開催12都市のご当地グルメ屋台やトークショー、ラグビー体験会、交流試合なども行われ、大勢の来場者でにぎわった。

 「スクマム!クマガヤ」の問い合わせは、市ラグビーワールドカップ2019推進室(電話048・524・1135)へ。

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