埼玉新聞

 

<新型コロナ>埼玉「第8波に入った可能性」…続く陽性者増、知事が懸念 インフル流行の兆候は見られず

  • 大野知事「第8波入った可能性」

 新型コロナウイルスの最近の感染状況について、大野元裕知事は8日、定例記者会見で新規陽性者の増加に触れ、「(感染拡大の)第8波に入っている可能性がある」と懸念を示した。一方で「現時点でインフルエンザの流行の兆候は確認できていない」と述べ、新型コロナとインフルエンザが同時に流行する「ツインデミック」は起きていないとの見方を示した。

 8日の県内の新型コロナ新規陽性者数は4267人だった。4千人を上回るのは5日(4294人)に続き、今月に入り2日目。県内では9月23日以降、新規陽性者が4千人を下回る状況が続いていた。

 一方で、県内の定点医療機関で確認されたインフルエンザ感染者は10月24~30日に2人(定点当たり0・01人)だった。インフルエンザ感染者が定点当たり10人を超えると注意報、20人を超えると警報が出される。

 大野知事は「同時流行は確認されていないが、コロナ陽性者は増加しているので、高い警戒感を持って注視する。第8波のピークが来る前に、ワクチン接種や検査キット事前購入をしてほしい」と呼びかけた。

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