2023年11月に戸田市で発生したコンビニ強盗未遂事件で、県警捜査1課と蕨署は29日、建造物侵入と強盗未遂の疑いで、東京都品川区南大井5丁目、会社員の男（21）を逮捕した。

　逮捕容疑は23年11月29日午前3時ごろ、戸田市中町2丁目のセブンイレブン戸田中町2丁目店に客を装って侵入、カウンター内にいた女性店員＝当時（47）＝に対し、持っていたショルダーバッグをレジカウンターに置き、「金を入れろ」「レジを開けろ」などと脅迫したが店員に拒否され、何も取らずに逃走した疑い。調べに対し、容疑を認めている。

　同課によると、同日午前3時ごろ、女性店員が「かばんをレジに置いて金を出せと言われたが、出せないと言ったら逃げた」と110番。犯行当時、店内には2人の店員がいたが、けがはなかった。

　防犯カメラの捜査などから男による犯行と特定した。犯行当時は無職で、「お金がなかった」と供述しているという。県警は単独犯とみて、詳しい状況を調べている。

■店内に客おらず（以下、初報記事）

　2023年11月29日午前3時ごろ、戸田市中町2丁目、コンビニエンスストア「セブンイレブン戸田中町2丁目店」に、客を装った男が侵入。男は持っていたバッグをレジカウンターに乗せ、対応した女性店員（47）に「金を入れろ。レジを開けろ」などと脅したが、店員が拒否すると、何も取らずに逃走した。

　蕨署によると、当時、店内に客はなく、対応した女性店員と、店内清掃をしていた別の女性店員の2人がいたが、いずれもけがはなかった。男は年齢不詳、身長約170センチでがっしりとした体格。紺色のフード付きジャンパーに灰色のスエットのズボン、赤い手袋に黒い靴、白と黒のチェック柄のマフラー姿で、黒いショルダーバッグを持っていた。同署で強盗未遂事件として調べている。